撮影が長期間にわたりハード
昼ドラの放送期間はだいたい2~3ヶ月間、毎日30分だから、一話54分の週イチの連ドラに当てはまると一週間が三話分弱。12週だと33話分。かなり長時間拘束されて、家庭や恋人とふれあう時間が短くなります。
昼ドラを制作するのが名古屋、大阪のテレビ局が中心
しかも昼ドラの特徴として普通のドラマと違い、東京制作より名古屋、大阪で制作されるものが多い、ということがあります。
TBS系13時台の「愛の劇場」枠は東京のTBS制作ですが、TBS系13時30分枠の「ドラマ30」枠はTBS系大阪のMBSと名古屋のCBCが交互に担当。こないだまでの『ピュア・ラブ3』はMBS、現在の『幼稚園ゲーム3』はCBCの制作です。そして裏のフジテレビ系昼ドラはすべて名古屋の東海テレビが制作しています。
夜の連続ドラマでは日本テレビ系のよみうりテレビが月曜22時枠、フジテレビ系の関西テレビが火曜22時枠、とこの二つは大阪局が担当ですが、といっても実際つくっているのは東京のスタジオ。昼ドラはNHKを除き民放局が東京以外で制作する貴重な枠です。
多くの俳優は首都圏在住だから名古屋や大阪にいくとなるとどうしても家をでる時間が多くなってしまいます。
そして不幸の原因?になった番組は『楽しい幼稚園』『真珠夫人』『幼稚園ゲーム2』『ピュア・ラブ』『愛しき者へ』とすべて名古屋、大阪の制作です。
昼ドラヒロインから人気が再燃
上のような事情で拘束時間が長い、また昼ドラはどうしても格下に思われるため、夜の連ドラの主演クラスは出演してくれません。そのため新人抜擢か、そうでなければ昔は人気があったけど今は、というあたりが中心。だから元アイドルとか元おニャン子クラブとか元スケバン刑事という女優が多くなります。
南野陽子は『一攫千金夢家族』の制作発表で、出演依頼を受けるかどうか悩んだ、と語っていました。正直ですね。
しかし『真珠夫人』の横山めぐみを筆頭に、昼ドラで人気を回復してまた夜のドラマにカムバックする流れもできていて、今なら南野陽子も悩まないはず。
そして人気の回復により、いままで家庭におさまっていたのに、仕事に目ざめて家庭にいる時間が少なくなります。また拘束時間に比例して出演料がそれなりに高くなることも見逃せません。人間、急に金をもつとろくなことにならない。
そんなこんなで個々の事例にはいろいろあるだろうけど、また新たなる夢を求めてというのが不幸の背景です。