測定世帯はどう選ばれているか
視聴率の測定している家なんて見たことがないぞとよくいわれますが、どのように選ばれているのでしょうか?
測定している世帯数は関東・関西で各600、東海250、他の地区は200世帯です。
一部の測定世帯から全体の視聴率を推定するわけですから、選び方にかたよりがないように乱数で選びます。関東の場合、全部で1579万8000世帯がありサンプル数は600世帯なので割ると26330世帯に1世帯が選ばれることになります。さらに測定世帯となる期間は2年間なので、600世帯÷24ヶ月で1ヶ月に25世帯を新しくします。
これではなかなか順番は回ってきそうにありません。
さらに測定世帯には守秘義務が課せられます。これは今回のような不正が起きないためです。
くだんのプロデューサは測定世帯を知るために興信所に依頼。興信所はビデオリサーチ社が測定器をメンテに回る社用車を尾行、そこから測定世帯を割り出していったと報じられています。
測定誤差
一部のサンプルから全体の視聴率を推定しようというのですから視聴率ははっきりした数字でなく誤差が発生します。測定された視聴率が10%だとすると10%がもっとも可能性が高いが、最小は7.3%かもしれないし最大は12.4%かもしれない、測定視聴率が20%だと同様に16.7~22.3%です。
今回の事件では4世帯に謝礼をわたしたそうなので、4世帯すべて見たとしても0.67%しかあがらず誤差の範囲にすぎません。