『おしん』BSでの再放送に並行してDVD化も進行しています。おなじみ、小林綾子主演の『少女編』はすでに発売、田中裕子になった『青春編 - 山形・東京』が発売開始、さらに『試練編 東京・佐賀』、『自立編 流浪そして伊勢へ』と続きます。
夢を追い求めるというテーマで個人的にすごいと思うのは『ふたりっ子』。
双子の妹・香子(岩崎ひろみ)は棋士になりその過程で好きな男とも結婚するが、名人というより高みを目指して離婚する。
姉・麗子(菊池麻衣子)はウソをついて玉の輿を目指し、それに失敗すると事業の道に入り、挫折して初めて家庭の幸せに気づく。現代における女性の欲望がよく出た設定です。
また前作『まんてん』で「宇宙飛行士」というシリーズ中もっとも壮大な夢を描ききり感心させられましたが、現在の『こころ』はまたちょっと違います。
ヒロイン・こころは夢がスチュワーデスであり、それをすでにかなえてからドラマが始まっています。またドラマの中でも仕事の割合は低く(『やまとなでしこ』の方がまだ客室乗務シーンが多かった)SARSの影響で便数が減っているのか?と突っ込みたくなります。スチュワーデスはホントの夢ではないのか、それとも仕事と結婚で夢をかなえた後のことを描くことが真のテーマなんでしょうか?今後に注目していきましょう。
また次作『てるてる家族』はヒロインは家業のパン屋で、姉二人がオリンピック選手と歌手と職業を織り込みます。
毎年、第一生命が子どもたちのなりたい職業調査をしていますが、今年の女の子部門ベスト5は食べ物屋、看護婦、保母・幼稚園の先生、花屋、飼育係・ペット屋の順。
朝ドラになっていないのは4,5位の花屋、飼育係・ペット屋。ドラマで動物をあつかうのは難しいので、今後のねらい目は花屋やガーデニングなどの植物関係?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。