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TBSの大黒柱・八木康夫プロデューサドラマ 『明智小五郎対怪人二十面相』

田村正和が明智小五郎を、ビートたけしが二十面相を演じる『明智小五郎対怪人二十面相』。意外な企画ですが、制作が八木康夫プロデューサであるということを知ってなるほどと納得!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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戦後まもない日本、東京では美術品や宝物を狙う怪人二十面相(ビートたけし)のニュースでもちきりだった。
そんな折、国立博物館館長・北小路(北村総一朗)のもとに国宝を盗む二十面相からの犯行予告が。。中村警部(伊東四朗)が警備に当たるが、国宝は館長になりすました二十面相に奪われてしまう。しかし、その手口を見破っていた明智探偵(田村正和)は、先手を打ち国宝をニセ物にすり替えていたのだ!
この事件をきっかけに明智小五郎と怪人二十面相の宿命の闘いが始まる・・・


田村正和が明智小五郎を、ビートたけしが怪人二十面相を演じる『明智小五郎対怪人二十面相』をTBSがスペシャルドラマとして制作する、ということを聞いた時あまりのことにひっくり返ってしまいました。しかし後で制作が八木康夫プロデューサであるということを知ってなるほどと納得。田村正和、ビートたけしは八木Pが活躍し始めた80年代初からのつきあいだからです。

八木Pの出世作は実在の連続女性誘拐殺人事件に題をとった『昭和四十六年大久保清の犯罪』から。この主演がビートたけし。
この後、八木P制作の『イエスの方舟』『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の実録犯罪ものやなんとか討ち入りをさけようとする情けない大石内蔵助の『忠臣蔵』などの単発スペシャルでビートたけしが主演します。

また田村正和とは『くれない族の反乱』でいっしょに仕事をし、この作品では田村正和は昔ながらのクールな二枚目ですが、観察していた八木Pが「子どもとからませてコメディをとったらおもしろいんじゃないか」と直感。
それを実現した『うちの子にかぎって…』がヒット。以降『パパはニュースキャスター』『パパは年中苦労する』などその路線を続けて、田村正和二枚目半イメージを確立、単なる二枚目から演技の幅を広げて、現在まで連続ドラマの主演を張り続ける原動力となっています。最近では『オヤジぃ』が記憶に新しいところです。

次のページに八木P主要ドラマをまとめました。
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