『ふぞろいの林檎たち』(83)
脚本:山田太一 演出:鴨下信一、井下靖央ほか 制作:片島謙二
出演:中井貴一、時任三郎、手塚理美、石原真理子(石原真理絵)、柳沢慎吾、中島唱子、国広富之、高橋ひとみ
四流大学生トリオ(中井貴一、時任三郎、柳沢慎吾)が女の子を引っかけることを目的につくったサークルに三人が応じたことから始まる(手塚理美、石原真理子、中島唱子)、学歴、容姿などにコンプレックスを持った若者の物語。さらに自閉気味の東大卒のエリート(国広富之)とその恋人(高橋ひとみ)を登場させ、だれが主人公がわからない、感情移入しやすい構成です。
脚本の山田太一が取材中に学生に学校を聞くと微妙な表情をすることから組み立てられ、初回タイトルが「学校どこですか」、以下「親友は誰ですが」「どんな夢みてますか」と視聴者に問いかけるサブタイトルが続きます。
俳優たちはいまでこそ、みんなビッグネームですが、当時はまだ売り出し中、柳沢慎吾は「二枚目でない、背が低い、個性豊か」、中島唱子は「容姿が不自由」というものすごい条件のオーディションで選ばれています。
サザンオールスターズの音楽を独自に組み合わせた選曲も斬新でした。
以後の青春ドラマに影響を与え、現在放送中の『夢のカリフォルニア』は明らかに下敷きにしており(劇中、クドカンが「こんなドラマ見たことあるけど何だったかな」といいながら林檎を投げている)、7月からのフジ系『天体観測』も「現代版ふぞろい」だといっています。
さらに80年代後半からのTBS自社制作ドラマは
『パパはニュースキャスター』(87)
『あしたがあるから』(91)
『高校教師』(93)
『愛していると言ってくれ』(95)
『ケイゾク』(99)
外部制作ドラマは
『水戸黄門・第一部』(69)
『金曜日の妻たちへ』(83)
『不良少女とよばれて』(84)
『スクールウォーズ』(84)
『ホテル』(90)
『天までとどけ』(91)
『ひと夏のプロポーズ』(96)
と充実のラインアップ。
これは見なくてはいけない、ということで早速チューナーを買ってきました。パナソニックTU-BHD200。本来デジタルBSチューナーですが、衛星からの電波により、勝手にプログラムをバージョンアップして110°CSチューナーにもなるというすぐれものです。
早速アンテナをセットしなくては・・・
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