海外ドラマガイド誕生を記念して、日本と海外ドラマのクロスオーバー企画をお送りします。
日本の連続ドラマの放送形態は春夏秋冬の3ヶ月単位。季節毎に新しいドラマになります。半年の『金八先生』、1年の大河ドラマや『渡る世間は鬼ばかり』といった例外を除くと回数はだいたい10回前後。
ところが『ER』や『アリーmyラブ』など本国での1年分をまとめて放送するアメリカドラマを見るとだいたい30回前後というところ。これはアメリカでは秋から新番組を始め春に終わり、長いサマーバケーションの間は再放送などでお茶を濁す、という放送形態であるためです(ちなみにオリンピックが気候のいい春や秋でなく、過酷な北半球の夏に開催されるのも大市場アメリカの都合にあわせているためのようです)。
それで表題のブリッジエピソード、何年も続く人気シリーズで使われる手ですが、一つのエピソードを前後編に分け、それを前のシーズンの最後と次のシーズンの最初にわけて放送するものです。そうすると前編で盛り上げて、次はどうなるんだーというところで視聴者は数ヶ月待たねばいけない、ということになり次を見たい、という気持ちがいよいよ高まる訳です。
日本ではアメリカのドラマを本国から遅れて始め、毎週放送し続ける場合が多いので、待たされることは少ないのですが、それを体験してしまったのがスタートレックの3番目のシリーズ『ディープ・スペース・ナイン』。
宇宙ステーションで展開されるSFドラマで、第5シーズン最終話で敵の攻勢の前にステーションから一時撤退するところに追い込まれ、どうなる次回?というところで、なんと本国の放送に追いついてしまい、『ディープ・スペース・ナイン』の放送は中断。続いてスタートレック4番目のシリーズ『ボイジャー』が始まってしまったのでした。これが地方によって違うけど、ガイドの住むところでは日本で2番目に早く98年末のこと。
いったいいつになったら続きを見せてくれるんだ、『ボイジャー』が終わる1年後か?とジリジリしていましたが、このほどスタートレックを中心に海外ドラマを放送しているスーパーチャンネル(スカパーやケーブルテレビで展開)から、11月より『ディープスペース・ナイン』第6シーズンが放送されることが発表されました。この間3年強、長いブリッジエピソードだった……。