子育て/子育て関連情報

「当たり前」ができる子どものしつけとは?

6月は食育月間。第3弾は服部津貴子先生にご登場いただき、「当たり前のこと」を子どもに教えるしつけの大切さについて語っていただきました。

執筆者:飯野 耀子

毎年6月は食育月間です。そこで、今月第3弾の記事は、服部栄養料理研究会 会長の服部津貴子先生に「当たり前のことができる子どもを育てる食育」について、お話を伺ってきました。

しつけのしにくい時代

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この10年、会社などでよく聞くのが「当たり前のことができない人が増えた」という言葉。その世代が親になっているせいでしょうか? 雑誌などで「当たり前のことができる子供の育て方」の特集などが多く見られるようになりました。まずはその背景について、服部先生のお考えを伺いました。

服部先生:
「一概には言えないですが、核家族化の影響で、家庭の中でしつけをするのが難しい時代になってきましたよね。祖父母と関わる機会も減って、お年寄りの知恵が伝わらなくなってきています。また、親御さんも忙しいので、なかなか家族団らんの時間を持つことが難しくなっているのだなと感じます。親子のスキンシップやコミュニケーションが減ったことで、同時に『当たり前のこと』を見せたり、教えたりといった、しつけの機会も減ってしまいましたね。」

子どもの「孤食」なども増えている現代では、食事の前の「いただきます」など、しつけを受けずに大人になってしまう子どもも増えているのかもしれません。

3歳から8歳のしつけ

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服部先生:
「『三つ子の魂百まで』ということわざがありますが、実はその後の3歳から8歳のしつけ、教育がとても大事なんです。ちょうど子どもの物心がついていく年代なので、家庭でしつけをするかしないかで、その子の将来が決まると言っても過言ではありません。具体的には、食卓での正しい姿勢やお箸の持ち方を教えたり、好き嫌いをなくすように促してあげるようなしつけが必要です。」

まず3歳までに本物の味覚など、しっかりと物事の本質を子どもに教え、その後の5年間で分別や物事の理(ことわり)を教えることが大事だということです。

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