子育て/子育て関連情報

ガストロノミストに教わる品格ある食育(3ページ目)

最近、いろんなところで「品格」という言葉を耳にしますね。基本法制定から4年。そろそろ「食育」にも品格という観点からのアプローチがあってもいいのではないでしょうか?

執筆者:飯野 耀子

たくさんの知識と自分軸

鈴木先生発行の協会誌「Patis」。毎回、こだわりある食の知識を学ぶことができる。
現在、鈴木先生はガストロノミストという講座を開講されています。これは先述にもあるように食に関する知識や文化、歴史などを学ぶ講座なのですがこれらを勉強することによって本物を解る力が養われるのだそうです。ですから現在はまだ開講されていませんが、将来的に開講予定の上級のお教室では「自分の味覚を持つこと」が目標なのだそう。そして講座の勉強はあくまでもそれぞれの人が自分軸で食文化と関わっていうための基礎なので、そこから独創的な食観をもってほしいとのこと。

独創性というのは善悪や優劣ではなく、自分の正解を持つことに繋がるので子供のうちからぜひとも、育ててあげたい感性ですよね。鈴木先生は同時に自分軸を持つことによって他人と対等にコミュニケーションをとることもできるようになるとおっしゃいます。日本人がこれから真の国際人となるためにもこのことはとても重要なことですし、未来を担う子供たちにぜひとも、国際的に対等に立てる大人になってもらいたいとおっしゃっていました。

今回お話を伺っていて文化や歴史、そして食すなど「食全般」に対しても、またそこに携わっている人に対しても鈴木先生は大変に尊敬をもって接してらっしゃるのだなぁという印象を深くうけました。またそういった姿勢を持つことは品格を持つことなのだとも。

最近では給食などでも「いただきます」「ごちそうさま」を云わせるなという親御さんがあったりして、食に対する感謝や尊敬を子供たちに教える大切さについても改めて議論されています。これを機会に品格を伴った食育の在り方について考えたちと思っています。またみなさんもぜひ、考えてみられてはいかがでしょうか?そしてみなさんと一緒に「品格を育てる食育」を未来を担う子供たちに一緒に伝えていきたいと思います。

<関連リンク>
パティス・ガストロノミー協会
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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