6月は食育月間です。「食育」という言葉もやっとみなさん、聞き慣れてきた昨今、食育も内容の濃いものが求められてきているように思います。そこで今回はパティス・ガストロノミー協会会長の鈴木博士先生にお話を伺ってきました。

学問としての食

美味礼讃
「どんなものを食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。」著者、サヴァランの名言。
ところでガストロノミーってちょっと耳慣れない言葉ではありませんか?これはフランス語のGastronomie(=ガストロノミー)で日本語に訳すと「美食法」とか「美食学」となります。ブリア=サヴァランが著した「美味礼讃」が副題にこの言葉を使い、またその考えを提唱したところから始まっているといわれています。フランスでは「食」も一つの学問なんですね。そんな学問としての食を文化と歴史、味覚などトータルに学び、そして伝えていくのがガストロノミストなのだそう。そういう意味ではお母さんが子供に食育を施すこともガストロノミストとしての仕事をしていることになるのではないでしょうか?

一番、ごまかせないもの

どんな質問にも丁寧にやさしく答えてくださる鈴木先生。
そんな日本を代表するガストロノミストの鈴木先生に食育についてどのような考えをお持ちか伺ってみました。

「一番、ごまかせないものかな。そして重要なこと。ただ僕からみていると、それは解っているんだけど、ではどこから手をつけたらいいのか?そのあたりが解らなかったり、戸惑ってしまっている人が多いのが現実という感じかな?」

確かに、私自身、最近でこそ「食育?それなんですか?」という質問をされることはなくなりましたが、「でも実際のところ、食育っていったい何なんですか?」という質問はたくさんいただきます。こんなにいろんな場所で「食育」という言葉が使われているのに、いったいどうしてなのでしょうか?

鈴木先生はその理由の一つとして食に関するインフラが整っていないことをあげられました。確かに日本では食に関して情報がちゃんと入らない現状や、それらの情報がどこまで開示される必要があるのかどうかについても意見は様々で「コレ」といったものがありませんよね?また、昔はレストランでも八百屋さんやお魚屋さんなどのお店も顔が見えていて、信頼の中で食に接していましたが、昨今は顔の見えないところでそういったものと関わっていますよね。そういったことも問題の一つなのではないかと考えられているそうです。そういう意味では私たちはもっとコミュニケーションのある中で「食」というものに関わっているべきなのかもしれませんよね。

>>まだまだ鈴木先生の「品格ある食育」は続きます>>