子育て/子育て関連情報

セレブも虜!カリスマの教える食育(2ページ目)

数多くのセレブから愛されてきた表参道KUHオーナーの伊藤和江さんがこの春からホテルクラスカで再始動! そこで日本の「食養生」と伊藤さんの考える食育について伺ってきました。

執筆者:飯野 耀子

食養生の春夏秋冬

画像の説明
食材本来が持っている美味しさが引き出されているお料理。苦手なものが大好物になることもあるくらいです。
「日本には『春は苦味。夏は酸味。秋は辛味で冬は油を食べなさい』という言葉が昔からあるのね。」

これは春は山菜など苦味やアクのあるもの(=旬のものでもあります)を食べて冬の代謝が落ちた体にたまったものを解毒する。

夏は酢によってしめることで食材の毒を殺して人間の体に入らないようにする。これは昔は冷蔵庫がなかったから食材の傷みが早かったということから得られた知恵です。流通や冷蔵庫事情が豊かになった現代では夏の食材の傷みはだいぶ少なくなりましたがそれでも夏はものが傷みやすい季節なので覚えておくといいですね。また夏は旬の野菜に薬味となるものが数多く登場しますがこれも夏の解毒にはこれら薬味の力を活用しなさいという自然からのメッセージなのだそうです。

そして秋。秋は青唐辛子など辛味を持った野菜が多く旬のものとして登場しますね。夏に酢でもしめ出せなかったものを秋の辛味で解毒しなさいということだそうです。

そして冬は油をとることで栄養を溜めて春に備えましょうということですね。人間は冬眠しませんが動物の冬眠をイメージするとわかりやすいですね。

春夏秋冬と解毒

こうやって見てくると春~秋は解毒するという考えがこの食養生から読み取れます。これは現代のように食品偽装や添加物による毒ではなく、いいものを食べていても人間の体に溜まる老廃物や食材自身が元々もっているもののことを指します。

例えばお蕎麦。お蕎麦は健康にいい食材の一つとして有名ですが実は成分の中には人間にとって毒となるものもあります。なのでその毒を解毒するために大根やわさびなどの薬味とお蕎麦は一緒に食べて毒になる部分を相殺します。お蕎麦に薬味がついてくるのは単に美味しいからだけではなく、食材と食材を組み合わせることで人間にとってよい状態で摂取できるようにする知恵なんですね。

さらに現代のように人工的に添加されているものが多い時代は昔以上にこの体内解毒を心がけた方がよい時代。ですのでこの春~秋の解毒法はぜひ取り入れてみてくださいね。

>>食べるということはエネルギーを貰うこと>>
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