褒める時にも理にかなっていることは大切
ところで「怒るのではなくて叱りなさい」という言葉をご存知ですか?今回馬場先生からこの言葉を教えていただいたのですが親が子供に感情的になって怒ると全面否定になってしまう場合が多々あります。しかし、叱られるようなことをした場合にもそこには何かしら理由があるわけですからまず「なぜ」を聞いてから「冷静に善悪を話す」といった理にかなった叱り方をした方が叱られる側の腑に落ちます。これは褒める場合にも同じことがいえて子供は理にかなって褒められている場合と猫可愛がり的に褒められている違いを見抜きますから「やたらと」褒めればいいというわけではないということです。褒めるにも叱るにも大切なのは子供の目線と同じ視点を持つことですね。
嬉しさの連鎖
ブログなどでも感想が数多くアップされている「ほめられレシピ」。私も実際頂きましたがどれもこれも本当に美味しいレシピです。 |
家族内だけでなく人とのコミュニケーションを取る場合にこの「嬉しさの連鎖」を作り出せることはとてもいいことではないでしょうか?それには「自分の中でシチュエーションが作れること」が大事だと馬場先生はおっしゃいます。このシチュエーションは「自分がされていやなことはしない」「自分がされて嬉しいことをやる」といったごく単純なことで自分が子供だった時代に親にしてもらった嬉しかったことをマネしてみるのも一つ。残念ながら子供時代にそういった記憶をあまり持てなかったという方は「読書の中の疑似体験や好きなTV/映画など見るときにどんな場面で人が喜びを感じているのかちょっと気をつけて見てみる。それから、今からでも遅くは無いので、今、自分がされて嬉しいことを今度は子供にしてみるのもいいのではないでしょうか?またお子さんが話しかけてくれた言葉の中にお母さんの気持ちを和ませたり、嬉しくさせてくれるものがあった時に、『OOちゃんにこういわれてお母さんすごく嬉しい。ありがとね。』と伝えるだけでお子さんは“とびっきり”嬉しいと感じてくれると思いますので、そういったことから始められるのもいいと思いますよ。」と馬場先生。
そういった意味で親も子供もお互いに「嬉しさ」を感じやすく、また「褒める」シチュエーションが自然と生まれる一つが美味しいものの並んだ食卓。ぜひ馬場先生のレシピを実践して、それぞれのお宅の「褒められ体験」を増やしていってください。
因みに料理研究家であると同時に馬場先生はテーブルコーディネートのプロでもあります。2月3日から東京ドームで始まる「テーブルウェアフェスティバル2009」に先生の作品が入選されているのでぜひ直接先生のテイストに触れてみてください。
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