子育て/子育て関連情報

人間関係が良好な子に育つ食卓の秘密

「どうしたらあんなにいい子に育つの?」と思わず育ち方を聞きたくなるお友達はいませんか?今回は、「素敵な人の影に素敵な母あり」で、その素敵な人が育った食卓をご紹介したいと思います。

執筆者:飯野 耀子

景子さんが高校生の時、ご自身の祖父に送った手紙を書籍化
現在、キャリアウーマンとしてバリバリと仕事をこなす一方、「楽患ねっと」という医療関係のNPO法人で理事も勤める馬場景子さん。「おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状」「おじいちゃん日本のことを教えて―孫娘からの質問状」を執筆するなど、幅広く活躍中。数々の素晴らしいキャリアもそうですが、馬場さんの魅力はなんといってもその人柄。明るく、フレンドリーな性格に、多くの人が魅了されています。良好な人間関係を自然と築ける、お手本のような方です。

常日頃、そんな馬場さんがどのような家庭で育ったのか疑問に感じていました。特に、食育ガイドとしては「家族の食卓」が気になるところ。そこで彼女の母、馬場香織さんを訪ねてみることにしました。


食卓から始まる親子間コミュニケーション

食空間コーディネーター、馬場香織さん。東京ドームなどで開催されるテーブルコーディネートのコンテストでは何度も入選!
馬場景子さんの母、香織さんは我が子が幼稚園の時、幼稚園友達のお母さん交流を深める中で料理教室を主宰し、その後、海外滞在などを経て、現在では食空間コーディネーターとして活躍中。食育の分野でも、講演会などを積極的に展開しています。

馬場さんに「子育ての食生活において大事と思うこと」を単刀直入にお聞きすると、まず「子どもには、おいしいものを食べたという思い出をたくさんもって育ってほしい」とのこと。理由を問うと、子どものために一生懸命おいしい料理を作ることが「物事に感動する心」を育てあげると、実体験から感じたからだそうです。地方に行けば、その土地の名産物を食べる。そうすることで子供に体験を通して、地消地産の大切さや素晴らしさを教えてあげられますね。食体験を通して、感動させる。まさに食育を、その概念が発生する前から実践していたわけです。

他には「子どもが小さいときから、きちんと家族そろって食卓を囲み、食卓でのコミュニケーションを意識して実行」していたそうです。例えば、子どもに「おいしいね」と話しかけ、ほほえみかける。このような小さな積み重ねを食卓で交わす。

料理のプロ馬場さんならではのアイディアもあります。子どもに楽しいことをさせてあげようと考えついたのが、「食べられる粘土」。これは上新粉に色をつけて蒸したお餅を粘土として使う遊び。ねんどを作って、遊んで、最後は作ったものを食べてしまう!子どもの創造性も育ち、台所の存在も近くなる楽しい遊びですね。しかも材料は安全なものばかり!

このような基本といえば、基本といえる食を通したコミュニケーション。しかし、この基本に忠実なことこそ、馬場さんが母として素晴らしい点なのだと話をしていて痛感ししました。

以上の考えの根底には、馬場さんが親として常に意識してきた「親の責任」が垣間見えてきます。

>>馬場さんが考える「親の責任」とは?>>
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