子育て/子育て関連情報

乾燥肌に朗報!梨に秘められたパワー

中医学的にいうと、実は秋、乾燥の季節なんです。アトピーや皮膚炎を持っているお子さんには辛い季節の一つですね。そこで、体の中から潤すことで痒みを抑えてあげましょう。

執筆者:飯野 耀子

秋というと、様々な形容詞のつく季節ですね。読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、味覚の秋。そして、あんまり知られていないのですが、忘れてならないのは乾燥の秋。このあまり聞かない「秋=乾燥の季節」は、中医学の基礎となっている五行の考え方からきています。ちょっと難しい話は端折ってしまいますが、五行によると秋というのは乾燥しやすい季節なんです。

お母さんにとってはお肌の乾燥、目じりの乾燥が気になる季節ですね。では、子どもにとってはどうでしょう?本来、子どもというのは大人に比べて非常に肌の保湿力があるものですが、最近はアトピー性皮膚炎など皮膚炎に悩んでいるお子さんも多いですね。そういったお子さんにとっては乾燥の季節は、湿度の高い季節に比べて痒みが増す季節。痒みというのは痛みよりも辛いといいます。今回は、そんな痒みの症状をどうやって改善するかについてご紹介していきます。

秋の味覚は体を潤す味覚

秋の味覚、梨はお母様の美肌にも、お子さんの健康にも強い味方!
「旬」という言葉。食べ物にあてはめると、「その季節に取れたもの」を指します。昔から旬のものを食べていれば、病気にならないともいいます。事実、乾燥の季節である秋の味覚の食べ物の効能を調べていくと、実に多くの食材に体を潤す効果があることがわかります。

例えば、果物を例に挙げると、あんず、柿、いちじく、ぶどう、梨など。他の食材では、百合根やれんこん、白きくらげ、イカ、豚肉なども体を潤す効果を持っています。

食生活で体質改善を!

残念ながら上記にあげた食材を食べたからといって、すぐに症状が治るということは断言できません。これは薬による治療でも、人によって治癒に関する時間や状態が違うのと一緒です。

しかし、少しでも体を潤すものを毎日食べる生活と、そうでない生活が1ヶ月続けたと考えたらどうでしょう?そこには必ず違いが出てきます。これが3ヶ月続き、1年続きすると更に大きな違いが出てきます。「なんて時間のかかること……」と思われるかもしれませんが、「食」養生とはそのようものなのです。はっきりいえば、時間がかかるのです。

焦らず急がずお医者さんから処方されたお薬と合わせ、毎日の食生活に体を潤す食材を取り入れ、お子さんに作ってあげてみてください。「塗り薬の量が少し減ったかな?」「体を掻いていることが減ったかな?」と、そんな「あれっ?」レベルの小さな変化が見えてきたら、少しずつ効果が出てきた証拠。ぜひ実践してみてください。

>>旬の果物、梨を使った簡単にできる宮廷デザートを紹介します>>
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