子供が同じことを何度も聞く理由と注意点

毎日同じ質問ばかりする子供たち、その心理は?

毎日同じ質問ばかりする子供たち、その心理は?

「子供が、何度も同じことを聞いたり、質問したりする」と悩まれる親御さんはとても多いようです。あまりのしつこさにイライラしてしまう、同じことばかりなので心配になる、「子供 同じことを何度も聞く」と検索すると発達障害に関する情報も出てきて、さらに心配になる……。
 
このように悩んでいる人は多いのにもかかわらず、「よくあること」とさほど問題にされず、相談しても、「しっかり話を聞いてあげましょう」で片づけられてしまい、もやもやが残ってしまうママも多いようです。

ここでは、「子供が繰り返し同じ質問をする行為」をタイプに分け、よく見られる傾向に沿って、どう対応していくのが望ましいかをお伝えしていきます。

 

同じ「繰り返し質問」でもタイプが2つある

“同じことを繰り返し聞いて、ママを困らせる”という悩みでも、大きく分けて2つのパターンがあり、それぞれに対処も異なります。

まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

■パターン1:毎日の決まったルーティンについて確認する子

「何を着たらいい?」
「これ、持っていくの?」
「何をしたらいい?」
「あとどれくらいで着く?」
 
■パターン2:ダメだということを何度も聞いてくる子

「このお菓子買ってもいい?」
「ゲームやってもいい?」
「テレビ見ていい?」
「○○ちゃんと遊んでいい?」
 
この2つは、同じ「繰り返し質問」でも、質的に異なります。次の項で、それぞれの特徴に沿って、どう向き合ったり対処していけばいいのかを見ていきたいと思います。

 

毎日の決まったルーティンについて「繰り返し質問」する子への対処法

一般的に、子供は期待通りの返答が来ることに、安心感を得ていることがよくあります。赤ちゃん時代に見られる「いないいないばぁ」などもそうですが、ママが「いないいない」と言っても、そこにいるのが「分かっている」からこそ、「ばぁ」が面白くてたまらなくなります。自分の読みが合っていることで得るポジティブな感情は、子供が好きなものの1つ。繰り返しの質問で、いつも同じ反応が返ってくることもそれに当たります

それにより、このタイプの繰り返し質問が必然的に多くなるわけですが、中でも、慎重な性格のお子さんにとくに多いようです。また、心配性、もしくは過去の失敗を気にしているケースでも見られます。

その子にとっては、”毎朝着替える””毎夕お風呂に入る”と同じように、”ママに聞くこと”がルーティンの1つになっていて、その場合、もし仮に、ママが「もう分かっていることだから」と子供の質問をスルーしても、それで聞くのを止めることはおそらくないでしょう。むしろ、安心感を得るために繰り返していることが多いので、無視することが、マイナスに作用してしまうこともあります。

心配性や慎重な子は、間違えることやイヤな思いをすることを恐れているので、「どの選択をしても何とかなるんだよ」ですとか、「○○ちゃんがする決断が合っているよ」ということを分かってもらうようにするのがベストです。

よって、お子さんが、「今日は何を着たらいい?」と聞いてきたら、ママは、「○○ちゃんは、どれがいいと思う?」と子供の意見を上手く引き出すような質問を投げかけ、その後、「ママもそれがいいと思ってた」とそれに賛同してあげると納得しやすくなります。

「ママに聞く⇒ママが答える⇒安心感」というこれまでのステップから、「自分の意見⇒ママも賛成⇒安心感」へと変換することで、自分の決断を少しずつ信用できるようになっていきます。

あとはご参考までに、子供が予想している回答とは逆の答えをあえて言って、子供に、「それじゃ寒いよ、長袖の方がいいと思う」と言わせてしまうというスゴ技のママもいるようです。

なお、このタイプの繰り返しは、その子が小さいうちから、親が事細かに何でも決めてきたご家庭でもよく見られますので、もしかして管理し過ぎたかなと思い当たる節がある方は、子供に判断を委ねる機会を増やしていくといいでしょう。

 

ダメだということを何度も繰り返し聞いてくる子への対処方

ママが、
「ダメだって言ってるでしょ」
「いつも同じことを聞かないの」
「わかってるのに聞いて、まったくもう!」
とリアクションしたくなるのが、こちらのタイプです。親がダメだと言うことに対し、「〇〇してもいい?」「○○がほしい」を繰り返すパターンです。

このタイプは、持って生まれた性分からくる場合と、しつけの脱線によって起こる場合があります。

まず前者ですが、その子の気質により、言われたことを素直にそのまま受け取る子もいれば、まずはどうにかならないかを探る子もいます。親に、「ご飯の前はゲームはダメ」と言われても、「もしかしたら今日はOKかも」「押せば何とかなるだろう」と考えるからです。まずは「試し行動(親の閾値や制限を確認する作業)」からスタートし、親のふるまいを見て、「本当にダメなのか」を確かめます。だから、毎回、「○○やっていい?」と聞くのです。
 
後者は、普段の親子のやりとりで、いつもはダメなことが、たまにOKになることがある場合です。子供は大人以上に、遊ぶこと、楽しいこと、楽なことが好きですから、いつもはダメなのに、たまにOKになれば、OKの方を基準に考えたくなるのは当然です。買い物に行って、おねだりされ、大泣きされて折れてしまうことがあると、子供にとってはそこが基準値、「しつこく聞いて、買ってもらうぞ!」となってしまいます。
 
もし、前者と後者が重なると、さらに事は深刻になります。性格的に、負の粘りが強いなと感じる場合は、しつけの際の一貫性が崩れると、子供はしつこく繰り返し押して、何とか自分の思い通りにしようとしてしまいます。そうしないためにも、大事なのは、「今日だけ特別だよ」を作らないことです。もちろん、これは日常でのこと。大人だって、「今日だけ特別」という非日常な過ごし方は大好きですので、それはまた別の話です。子供と多くの時間を過ごすママが、毎日の生活の中で、「ここで繰り返し行動はしてほしくない」と思う場面では、「特例」を作らずに一貫性を持つことがポイントなります。


以上、子供が繰り返し同じ質問をする行為を2つに分けてタイプ別にご紹介しました。繰り返し質問をしたい理由が大きく異なるので、当然、対処法も違ってきます。お子さんがその質問を繰り返すのはなぜかという理由を見極められると、対応がしやすくなります。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。