厳しく怒っているのに伝わらない

叱る

叱られた理由がわかれば、どうすればいいかを自分で考えられるようになる

Q:
2歳と5歳の息子の母です。「しつけが悪い子の親の顔が見たい」などと言われたくないので、子どもたちが悪いことをしないように目を光らせています。マナーや安全管理などは特に大事だと考えており、怒鳴ったり叩いたりしてでも厳しく怒っています。

それなのに、最近子どもたちは、怒られた内容よりも、私の機嫌やしぐさにビクビクするようになりました。ちょっと注意したことで、かえってパニックになったりします。言いつけは聞かないくせに、オドオドしていて腹が立ちます。本当は怒鳴りたくはありません。子どもの泣き声のない穏やかな生活がしたいのです。子どもの出来が親の評価のように感じられてすごく気になります。

叱れない親が増えている

A:
一度で言うことを聞かない子どもを相手に「毎日怒ってばかり……」と、ストレスを感じているお母さんが多いようです。それなのに、世間からは「叱らない親が増えている」、「家庭教育の低下」などの批判の声が聞こえてきます。子育ての「しつけ意識」もかなり二極分化しており、しつけの意味を理解できずに叱れない親の数が増えているのも事実です。

しかしこの記事を読んでいらっしゃる皆さんは、さまざまな問題を抱えていたとしても前向きに子どもと向き合おうとしている真面目な方だと思います。「親はちゃんとしつけなくては!」というプレッシャーに押されて、叱らなくてよいところまで叱りとばしてはいませんか?

叱っているつもりが、怒りすぎているお母さん

子どもは感情や要求をコントロールできない存在。成長しながら学んでいる最中なのです。ですから、親が子どもの目線に立ち、手本になりながら感情や欲求のコントロールのしかたを示していくことになります。これがしつけです。

子どもをしつける目的は、するべき行動の優先順位を考え、自分をコントロールできる判断力を持つことです。そのため、大人はサポート役であることを意識する必要があります。いつまでも「指示・命令・指導」で叱っていると、子どもの自立を遅らせてしまいます。たとえ監視者がいなくても、指示・命令が出されていなくとも、自分で自分を制御できる「律する心=自律」を育ててあげたいですね。

「叱る」ことと「怒る」ことを同じように捉えている人も多いと思いますが、両者は別物です。親の思うようにならないとか、イライラするなどで、親が感情的になって怒るのではなく、子どもの自立を促すサポート役として、子どものしつけのために叱るのだということを意識しましょう。