こんな嘘をつく子どもの気持ち
■願望お母さんが「今度のお休みには、みんなでどこかに行きたいね。」と軽い気持ちで言ったとします。子どももお出かけをしたいと望んでいたので、聞いたとたんに「家族で遊園地に行ける」と思い込んでしまいました。保育園の先生やお友達に「今度の日曜日、みんなで遊園地に行くんだ!」と言いふらしています。本人は願望と現実の境界があやふやですから、嘘を言いふらしている等とは思ってもいません。
うさぎのお友達がベットにたくさん遊びに来てるから僕の寝る場所無いんだよ。 ママと寝てもいい? |
子どもは空想の世界と現実の世界を自由に行ったり来たりして、ぬいぐるみの犬がお話をしたり、怪獣が遊びに来る等の嘘をつきます。空想癖が嘘つきになるのでは?と心配するより、感性の豊かな素晴しい子として見守ってゆきたいですね。
■誘導尋問されやすく、期待に応えたい
お母さんが「なんか元気ないわねー、お友達と喧嘩でもしたの?」「ううん、喧嘩なんかしてないよ」「あやしいな?ほんとに喧嘩してない?お友達とおもちゃの取りっこしたんじゃないの?どう?思い出してごらん。」「えーーっと」「ほらやっぱり、取りっこしたんだ!」「…うん。」大人の誘導に反論したいのですが、言葉で状況を説明する能力が未熟です。お母さんの言うとおりにしていた方がご機嫌をそこねないと判断して、事実を認めてしまうこともあります。すると「すぐ誤魔化して嘘つくんだから!」とお母さんに叱られるのでは、ちょっと可哀想ですね。大人の誘導で、「そうだったかもしれないな?」と記憶を塗り替えてしまい、大人の望むような返事をしてしまうことがあります。
■反抗
大人の気持ちを読みとる場合は、実際の状況とは違うことを言ってでも、自分の願う方向に持っていこうとします。自分がキャラクターの絵のついた運動靴が欲しい時には「だって、みんなが持っているんだよ」などと反抗的な態度で嘘をつきます。自分の願望を守りたいためにつく本能的な護身の嘘は、大人が使う打算の嘘とはちょっと違うので、あまり突き詰めて反抗心を煽らないようにしたいですね。
■答えるのが面倒
男の子によく見られますが、アレコレ細かい事を大人に詳しく聞かれるのが嫌で嘘をつきます。「今日は何したの?」「うーん、いろいろ」「いろいろってどんなことしたのかな?」「覚えてないよー」「わかんないー」「忘れた!」本当は覚えているのに嘘をつくことがあります。
嘘を追求しない対処法
「これは怪しいぞ?」「嘘かもしれない?」と思う場面でも「子どもの嘘パターン」を理解していると、慌てずに対応できますね。大人側が余裕を持ってニコニコ聞いたり、「ふーん、そうなの?」と軽い返事のほうが「アレ?いつもと違うぞ」と、子どもの背筋がピンと伸びるかもしれませんね。悪質な「人を困らせたり、人を落し入れる嘘」はいけないこととして、そのつど怒らずに繰り返し教えてあげましょう。親自身が嘘をつかずに暮らしていると、子どもはそれを感じとり、見習いながら学んでいきますよ。【関連記事】
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