子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまうとき

本を読んだり、ほかの人の話を聞いて、子どもを怒鳴らないほうがいいと思うようになったけれど。ついつい怒鳴ってしまうというときは?

執筆者:谷口 賢晋


自分の親の影響があるの!?

Q:最近、子育て関連の本を読んだり、ほかのお母さん方と話したりしていて、必要以上に子どもを怒鳴ったりしないほうがいいと思うようになりました。しかし、私自身も親からしばしば怒鳴られたり、おしりを叩かれたりしていました。その影響があるのかどうか、怒鳴らないように思っていても、ついつい怒鳴ってしまうことがあります。どうしたらいいでしょうか。

自分の親の影響を解決する

子育てと親の影響
自分の親の影響を考えてみる!
A:怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまう、叩きたくないのに叩いてしまうという場合、多くは自分が育てられた親の影響だといわれています(もちろん意識的に怒鳴ったり叩いたりすることがしつけだと思ってやっている場合は異なります)。心理学の研究では、暴力を受けて育った親は、知らず知らず自分の子どもに暴力をふるってしまう傾向があるといわれます。人の心をあつかった研究ですので、「必ず」ということはありませんが、つよい影響があるようです。

■子どもを怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまう
■自分の親から怒鳴られていた経験がある

こんな場合、解決するためのもっとも直接的な方法は、「自分の親に打ち明けること」です。「よく怒鳴られていたこと」あるいは「叩かれたこと」などが自分にとってショックだったということを、正直に親につたえることです。・・・とはいえ、こういうことを正直に打ち明けるというのはかなり勇気がいることだと思います。また、すでに親が亡くなっているという場合もあります。そういうときは、手紙を書くことが効果的です。

■怒鳴られて(叩かれて)ショックだった
■バカにされて寂しかった
■無視されてつらかった

以上のような子ども時代のショックだったことやつらかったことなどを、自分の両親宛に手紙として書きます。手紙の最後には「だけど、私は、自分の子どもに対しておなじことは繰り返さない。」とつけくわえます。手紙は、実際に出してもかまいませんし、出さなくてもある程度の効果があります。あるいは、配偶者や親友に読んでもらうというのも効果的です。

読んでもらうときの基本的なルール

ただし、読んでもらうときのルールが1つだけあります。読んでもらったあと、いっさい意見やアドバイスをもらったり話し合ったりしないことです。両親に実際に手紙をわたすのは、このルールを守れることを約束できる場合だけにしてください。「ただこういう経験がショックでした」ということをわかってもらうことに意味があります。話し合いになったり、ケンカになる心配があるときは、手紙を出さずに、何度も納得いくまで書き直すといいでしょう。おなじ内容でもかまいませんので、何度も書き直している内に気持ちが整理されていきます。





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