子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

子育てで頑張るほど孤立感がするのはなぜ?

がんばっているのに愛情が伝わっていないような感じがしたり、なぜか孤立を感じてしまうといったことはないでしょうか? どう対処したらいいのでしょうか?

執筆者:谷口 賢晋


がんばってもいい結果は出ない!?

Q:3歳のわが子の多少のわがままには目をつむって、愛情をかけるようにがんばっています。しかし、それでも「お父さんのほうが好き!」と言われたりすると、孤立感で落ち込みます。どうしたらいいでしょう……。

親の孤立感
愛情をかけているのに、がんばっているのに、我慢しているのに……それでも孤立感があるということはないですか?
A:どれだけがんばっても、うまくいかないことがあります。どれだけ我慢しても伝わらないこともあります。「こんなに我慢しておだやかに愛情をかけているのに、どうしてうまくいかないんだろう?」と思うことも子育てにはあるでしょう。そんなときは、内面を見つめると心が落ち着きます。

勉強でも、仕事でも、子育てでも、がんばったからいい結果になるとは限りません。毎日のように徹夜をしてがんばっても、会社の売り上げが伸びるとは限りません。子育てで大切なことは、あなたががんばっているかそうでないかではありません。子どもが心身ともに健やかに育っているかどうかが大切です。そのためには、むしろ「がんばる」ことは不適切です。

内面を見つめ直しましょう

何かをするとき、「よかれと思ってやる」ことほど、あとあとトラブルになることがあります。子どものためを思ってがんばればがんばるほどうまくいきません。がんばってもうまくいかないときは、誰に喜んでもらえなくても、「あなたがやりたいことをやる」ことが大切です。無理してまで子どもを愛そうとしても意味がありません。できる範囲でできることを心から納得して行動するというのが大切です。ですから、がんばって必死になる前に次の質問をあなた自身にしてみてください。

■いまやろうとしていることは、子どもが喜ばなくてもやりたいことか?

「本に書いてあったからやってみる」「身近な人に言われたのでやる」という理由だけで行動していては、結局、ストレスがたまるだけです。

がんばることの効果は?

「がんばる」とは、「うまくいっていない」ことを無意識に受け入れる効果があります。人はうまくいっているときに「がんばろう」とは思いません。うまくいっているときは、意識しなくても物事がうまく運んでいきます。ですから、「がんばろう」とすることは、無意識にうまくいっていないと思うことにつながります。スポーツのコーチングをしているとよくわかるのですが、「がんばろう」と思った瞬間に力が入りすぎてうまくいかなくなります。大差がついてがんばることをやめたとき、急に調子が戻ってくるということがよくあります。

同じように、子育てもがんばろうとすればするほどうまくいかなくなります。うまくいっていないときにリラックスするのは簡単ではありません。しかし、がんばっても結果はよくなりませんので、諦めておだやかな気分になれるように心がけることがた大切です。



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