男子、スマートにベビーカーを押すべし
パリのパパは、ベビーカーを押す姿だってカッコいい! |
そんなベビー連れのお出かけ、ベビー本人といろいろ必要なグッズで、実際にはかなりの重さに。普段、ママたちはおよそ10キロ前後のベビーと、オムツや飲み物や食べ物やおもちゃでぎっしりの大きなマザーズバッグ(ざっくり量っても2、3キロはあるでしょう)を抱えて外出しているのです。
骨太で肩幅もがっちりしたママならともかく(それはワタシですが)、華奢なママたちがスリングや抱っこひもを身に着けたり、折れそうに細い腕でベビーカーを押して歩いているのを見ると、
「あぁ、頑張ってるなぁ……」
と、胸がきゅんとしちゃいます。
常にベビーを抱え、かがんで仕事をすることの多いママたち、重度の腰痛や肩こりで悩んでいる人も少なくありません。休日は「僕が連れて行くよ」と、ぜひパパがベビーを運んであげて。で、せっかく今の世の中でパパになったんですもの。ぜひここは、カッコよくスマートにベビーカーを押して街を歩くパパを目指して下さい!
さて、未来のパパ&新米ほやほやパパへ、現役子育てママを代表して、ママたちのリアルな「してほしい」をお伝えする『新米パパ塾』、第4回がスタートです!
第4回講座:男子にこそ押してほしいベビーカー
「スマートに子育てをする新米パパ」のためのこの連載、今回はファッションも加味して、いかにカッコよく「オレの息子、または娘」を連れて歩くかを追求しましょう。昨今、「おっ」と目を引く、斬新でカラフルなベビーカーを押しているパパが増えてきたと思いませんか? ベビーカーというと、ちょっと前まではフリルがついていたり、キャラクターがついていたりして、いかにも「乳母車」な印象があったものですが、海外セレブが使っているというニュースとともに、スマートでメカニカルなデザインのバギーがどんどん入ってきました。
10年ほど前にガイドが子育てを始めたとき、日本人女性にしては長身な方の私が日本製ベビーカーを試してみて思ったのは、「ハンドルの位置が低すぎて、長時間押して歩くのは腰と肩がツライ」「ホイールの径が小さく、タイヤチューブ素材も堅すぎ。道路の振動がそのまま手に(ベビーにも)伝わる」「折りたたみをしやすくした結果、フレーム接続部の遊びが大きく、運転するのにかなりの筋力がいる」ということでした。
結果的に、道幅も狭く階段の上り下りの多い日本の街なかであるにもかかわらず、私が選んだのはアメリカの大型のベビーカー。重く、2つにしか折りたためず、電車に乗るときなどはとっても不便でした(必然的に電車には乗らず、車移動中心になりました……)が、ただ道をガシガシ歩くということにかけては親もベビーも快適でした。で、そのとき思ったのです。
「166センチのアタシがこんなにツライと思う、日本の小さいベビーカー、きっと男の人は押すのが苦痛だろうなぁ」と。
確かに日本製は小回りも利き、小さく折りたためるようにできていましたが、ハンドルポジションの高さはもちろん、フレームデザインのムダのなさや走行時の快適さを求めると、どうしても海外モノがはるかにリードしていました。フィットネス熱が上がっている時代でもありましたから、子供を連れてジョギングできるような、大型の3輪バギーがアメリカなどから輸入され、ごく限られたセレクトショップなどで売られていました。