いま持っている携帯電話、海外で使える?
海外旅行のとき、自分のケータイは使える?
ちょっと前までは、日本の携帯電話は海外では一切使えずに、空港などでレンタルするのが当たり前だった。しかし、最近の機種ではほとんどのが海外でそのまま使えるようになっているので便利だ。
特に充実しているのがNTTドコモソフトバンクモバイル。どちらともW-CDMA(3G)という世界標準的なネットワークシステムを使用しているため、日本で使っている機種をそのまま持って行って使えることがほとんどだ。
ただし、世界でW-CDMAのエリアが広がりつつあっても、一部ではまだGSMという方式しか採用されていない国や地域も多い。そんな場合でも、GSMに対応した電話機であれば、問題なく海外で使える。
ドコモ、ソフトバンクなら安心?
NTTドコモやソフトバンクモバイルの場合、海外対応機種はW-CDMAのみ、もしくはW-CDMAとGSMの両方式に対応したケータイの2種類が存在する。渡航先がGSMしか使えないのか、はたまたW-CDMAでも大丈夫なのかは両社のホームページで確認しよう。ちなみにGSMに対応していれば、韓国以外の国であれば問題なく使用できる。もし、自分の持っているケータイが海外対応でなくても、事前に申し込むことで、海外対応ケータイをレンタルできるサービスが充実している。iモードや電話などで申し込んでおけば、対応機種を郵送、あるいは空港カウンターで受け取れる。
力不足が否めないau
auの場合、国際ローミングに関してはやや力不足な感じは否めない。最新機種ではCDMAという通信方式を使っている国や地域であれば使用が可能だ。しかし、CDMA方式を採用している国は30弱の国と地域しかなく、ヨーロッパの国ではほぼ全滅。アメリカとアジアが中心となっている。日本人の海外渡航先の約73%をカバーしているものの、海外に行く際には対応しているかは注意が必要だ。auでも世界192の国と地域で使えるGSM機種を投入している。しかし、対応機種が限定されてしまっている(2009年12月現在、販売されているのはS002、T002、S001の3機種のみ)。
GSM対応機種を持たないauユーザーがGSM地域の海外の行く際には「グローバルパスポート端末レンタルサービス」を利用するといいだろう。他社と同じくケータイやウェブ、auショップや電話などで申し込むと、海外対応機種を宅配便で送ってくれたり、空港カウンターで受け取れたりする。
海外で充実するドコモのサポート
海外でケータイを使おうとする「使い方がわからない」「充電器を忘れた」というちょっとしたトラブルに遭遇することが多い。そんな時に頼りになるのが、海外サポートデスクだ。NTTドコモでは、ハワイ、ロンドン、ニューヨーク、パリ、ソウルにサポートデスクを設置。充電の無料サービスなどを行っている。ハワイでは、日本のドコモショップと同等の体制が整っており「紛失したから契約を一時停止して欲しい」といった要求にも日本で対応できるようになっている。
このあたりのサポート体制の充実度はやはりNTTドコモが他社を大きくリードしていると言えるだろう。
【関連サイト】
・NTTドコモ 海外で使う
・ソフトバンク 国際サービス
・au 国際サービス