乳児育児/乳児育児関連情報

実録アレルギー体験談「戦いの日々」(2ページ目)

アレルギーの子どもを抱えるママが、どのような思いで毎日を過ごし、アレルギーと戦っているのか? 今回は、雑誌編集の仕事をする佐藤晶子さんにお子様のアレルギー体験談をお聞きしました。

執筆者:松下 和代

信頼できる先生との出会いで改善が始まる

良い先生
信頼できる先生との出会いが症状を改善に向かわせる
先生の言葉に私もハッと目が覚め、慰められる思いがしました。そして、間髪入れずに始まった先生の食事指導にグイグイ引っ張られていきました。まずはアレルゲンになりうる食品群の表や油のこと、除去の仕方などが詳しく書いてある冊子と、アレルギー日記を渡されました。

当事、完全母乳だったので、母親の私が除去食をするよう指導を受けました。先生は数多くの患者を診ていて、発疹の位置や症状である程度なんの食品がアレルゲンかわかるそうで、まずは乳児に多いアレルゲンでもある牛乳・卵を除去することになりました。油・鶏肉も要注意。大豆の反応はそんなに強くでていないということと、大豆に含まれる栄養素の重要性を考えても完全除去ではなく、味噌などの調味料、豆腐などの加工食品はOKということになりました。

それに伴い毎食何を食べたかメニューではなく、食材の記入とその日の赤ちゃんの発疹状態もチェックし、「アレルギー日記」に記入するように言われました。

また子どもが顔や体を執拗に掻くので、悪化させないようと思ってはめていた赤ちゃん用のミトン(手袋)も、「赤ちゃんは指を見つめたり、動かしたりして脳や体が発達していくので、そっちを優先させてあげて。少しくらい掻いても大丈夫。ミトンはやめましょう」ときっぱり言われました。

なんだか、すべてに後ろ向きでマイナスな気持ちだったのが、あきらめるところと改善するところ、はっきりと進む指針を示されたので、心のモヤモヤが改善されていく気持ちでした。

ステロイドをやめたいと伝え、スキンケアに専念

私はその先生を信頼できると思ったので、思い切って「ステロイドは使いたくない」と伝えみると、先生はステロイドの効能や使い方をひと通りの述べた後で、「もし使いたくないのなら、お母さんの判断で使わなくてもいいですよ。代わりに非ステロイドの軟膏と保湿剤を出しておきます」と言われました。

ステロイドをとりあえずもらっておいて影でこっそり使わないということもできたのですが、言ってよかったです。私の意見も尊重しつつ、その対応策を練っていただけたなので、罪悪感を持たずに安心して食事とスキンケアに専念することができました。

本当に信頼できる先生に出会えたことを喜び、それから2年に渡ってその先生に指導をしてもらうことになりました。
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