皇室に見る物へのこだわり：生活用品編(2ページ目)

新生児時代は柔らかい肌にすべすべの絹

美智子皇后様は、代々の皇后様から受け継いだ日本古来の在来種である蚕の「小石丸」を、皇居内の紅葉山御養蚕所で育てていらっしゃいます。愛子様ご誕生の折には、その「小石丸」の絹糸で仕立てたお宮参りの着物を贈られました。

たんぱく質を含み、人間の肌に近いといわれる「絹」。養蚕が難しく今や皇居の中でしか飼われていない「小石丸」の産着は、まさに最高の贈り物ですね。

よちよち歩きの頃の愛らしさフランスのタルティーヌ・エ・ショコラ

タルティーヌ・エ・ショコラの男の子用セット、女の子用ワンピース（参考商品）タルティーヌ・エ・ショコラは西武百貨店かそごうに扱いがあります。（写真提供：Tartine et Chocolat）

愛子様が那須御用邸を訪れた際に着ていたのが、フランスの「タルティーヌ・エ・ショコラ」（Tartine et Chocolat、「タルトとチョコレート」の意味）のワンピースでした。清楚な薄青と白を基調に、ししゅうやレースを使った繊細なデザインに目を留めた方も多かったかもしれませんね。

タルティーヌ・エ・ショコラは、フランスのデザイナー、カトリーヌ・パンヴァン（Catherine Painvin）の展開するベビー・子ども服のシリーズです。ブルー、ピンク、白を基調とした上品なデザインで、ときに遊び心も見られます。ドレス類にはさすがにヨーロッパに一日の長があります。

また、ジバンシーと共同開発された水色のパッケージのベビーモチーフの香水のびんを思い出す方もいるのでは？　赤ちゃんに香水は不要ですが、若い女性が使うのにもさわやかな、優しい香りが、実はガイド自身もとても好きです。

キーワードは上品・上質・子どもらしい

参考：ファミリアのワンピース税込10,000円 （写真提供：お台場リュクス）

あまりおめかしせずに、「普段の上質」を着こなしていらっしゃるのがポイントです。例えば、神戸の老舗ファミリアや、銀座サヱグサで扱うような、上品で子どもらしいお洋服。基本は子どもらしくやさしい色使いで、質の良いお洋服が選ばれています。長く使える良いものを自然に身に着けてご成長になるのですね。

皇室のご家族は、「継いでいく」ことを大切になさいます。皇太子様の使われていたベビーベッドを愛子様が再びお使いになったというのも有名な話。そういえば、黒田清子さんも、ご結婚式のとき、美智子皇后様のお着物をお召しになっていました。キーワードは、いつの世にも通じる質の良さと上品さ、のようですね。

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