毎晩の「入眠儀式」が眠りへと誘う
4人に1人の赤ちゃんが夜10時以降に就寝 |
睡眠を生活のなかに組み込む方法として、「入眠儀式」を取り入れるのもひとつの手です。入眠儀式とは、毎晩寝る前に行う習慣的な行動のこと。大人でも、寝る前にぬるめのお風呂に入ってリラックスしたり、本を読んだり、ホットミルクを飲んだりした後だと、眠りにつきやすいのではないでしょうか。
毎日寝る前に同じことを繰り返すことで、これから寝る時間だということが子どもに伝わり、眠りへと誘いやすくなります。決まった時間に決まったことを行うというのは、規則正しい生活を送る上でも大切なことですね。子どもの場合、こういった習慣を意識的に作ってあげることが必要なのです。
入眠儀式で睡眠の質も改善!
赤ちゃんが夜中に目を覚ますことを心配するママも多いですが、「夜中に目を覚ますのは当たり前のこと。目を覚まさずに朝まで眠る子のほうが珍しいんですよ」とミンデル博士。「良い睡眠を取れていれば、たとえ夜中に目が覚めてもひとりでまた眠りにつくことができます。質の良い睡眠のために、赤ちゃんが寝付くまでの入眠儀式が大切なのです。」入眠儀式を行わなかった子どもが寝つくまでにかかった時間は平均22分。一方、入眠儀式を行った子どもは平均13.8分で眠りについたという結果も出ました。夜中に起きる回数も、入眠儀式を行わない子どもは平均2.1回に対して、入眠儀式を行った子どもは平均1.3回だったそうです。また、入眠儀式を行うことで、子どもが夜中に起きたときの覚醒時間が短くなったり、連続して夜に眠る時間が長くなったりというデータもあります。
入眠儀式には決まったやり方はありません。お子さんが好きなことを、好きなようにやってあげると良いでしょう。決まったことを、決まった順番で。毎日続けて習慣にすることがポイントです。例として以下のようなものが挙げられます。お子さんの好みもあるでしょうから、最初はいろいろ試してみてください。
- お風呂に入る
- 足元を温める
- やさしくマッサージをする
- 部屋の明かりを暗くする
- 落ち着く音楽を小さな音で流す(オルゴールなど)
- 絵本の読み聞かせをする
寝る前に入眠儀式を行った子どもは早寝の傾向にあるということもわかっています。暗闇で寝かしつけていても、いつまでも寝ないというお子さんも多いかと思いますが、子どもが自然に眠くなるのを待つのではなく、眠りに誘う入眠儀式を行い、それを毎日の習慣にしてしまいましょう。その際、夜寝るのは怖いという意識を子ども植え付けないよう、「寝るのは楽しいんだよ」というメッセージをお子さんに伝えるように意識してみてくださいね。