おもちゃを手放したくない気持ちを受け止める
子どもは本当はママに分かってほしいのです |
まずは、そのおもちゃを「渡したくない」と思うくらい大切に思っている気持ちを「そっか~。このおもちゃが大好きなんだよね。まだ使いたいんだよね。楽しいもんね。うんうん。」と心の底から丸ごと受け止めてあげましょう。そうすることで、子どもはまず、自分の気持ちが正当なものであり、大好きなママに分かってもらえた、という安心感が持てます。
安心感を持つことができれば、そのとき初めてママの「これからお出かけするから、おもちゃを置いて楽しいことをしよう!」という声掛けが耳に入ります。
子どもの心はまだまだ発達段階。目の前のことが分断されて違う場面になるということは、子どもにとっては恐怖なのです。普段から気持ちを受け止め、この先にある楽しいことを想像させてあげる。そして、楽しいことをした後には、その時間を振り返って「今日の○○は楽しかったね。また行こうね」とイメージとして体験が取り出せるように声掛けをしてあげましょう。そういったことの積み重ねが、子どもの未来への安心感を育てます。
「いや!」という自己主張は、一人の人間として尊重を
「いや!」と言う主張が目立ってきたら、それは「私はママとは別の、一人の人間なの!」という自我が芽生えてきた証拠。この時期の子どもは、自分でも明確に何がイヤなのかを分かっていないこともありますが、これを受け止めてもらうことが、成長のための大切な一歩になるのです。まずは「いやなのね。あなたはそう感じているのね」と受け止め、「じゃあ、どうしたい?」と子どもの個性を立てるような関わり方をしてみてください。そうすることで、子どもは「ママは自分を認めてくれているんだ」と気持ちが満たされてきます。この時に、もしも気持ちが昂ぶっているようなら、抱きしめてトントンをしてあげると子どもの気持ちが落ち着きます。そうすると、意外とすんなりと切り替えにつながることもありますし、他の方法が見つかることもあります。子どものペースに合わせてあげましょう。