どうしたいの?大泣きしてしまう子に、こっちがパニック……。
切り替えがつかない子どもには、優しく気持ちを受け止めてあげるところから
0~2歳児とのやり取りの中で、子どものお気に入りのおもちゃを預かろうとすると泣き喚いてしまったり、何かしようと声を掛けてもイヤだ、と意固地になってしまったり、服を着せようとすると「自分で!」と言い張ったりと、困ってしまう場面はありませんか?

急いでいるときほど、どう声を掛けて持って行ったらいいのかと焦ってしまったりするのではないでしょうか。困惑する大人側の視点とはまた別に、子どもたちの視点から見ると、いったいどんなことが起こっているのでしょう。

今回は子どもの発達の側面を考えながら、ママも気持ちがちょっとだけラクになる関わり方をお伝えします。

未来への安心を積み重ねる時期

私たち大人に取っては、今できなくても「また後で」と言われると「じゃあ、後にしようか」と切り替えがつくのが普通。ですが、実は0~2歳児は、「未来を信じる=今という瞬間の積み重ねの先に、未来が待っている」という感覚がまだ芽生えていないのです。

ですから、今していることを中断されると、いくら「また後で」といわれてもは子どもにとっては致命的にショックなことに感じられます。「このおもちゃを取り上げられたら、もう一生遊べないんじゃないか……」。0~2歳頃は、まさにそういった未来への時間の感覚が不安定な時期なのです。

どうすれば子どもに未来を信じる感覚が芽生えるのでしょうか? それは、日々の大人との関わりの中で、「大好きなママやパパと一緒にいればこれから先に楽しいことが待っているんだ」という安心の土台ができるまで、じっと信頼や安心を積み重ねることが大切なのです。

毎日の生活の中で、「これをやったらこういう楽しいことがある」「大好きなママと一緒にいると、安心できる」という感覚が持てて、その後に「これから先にこういうことがあるから、こうしようね」と言われて納得ができる段階に来るのです。それが理解できるようになってくるのは、3歳前後からになります。
※詳しくは、佐々木正美先生 子どもの発達心理学 「未来を知る」参照

次のページでは、それまでの時期の子どもの「困った!」への対処法をお伝えします。