乳児育児/ベビーサイン

ベビーサイン、赤ちゃんと手で会話!(3ページ目)

「育児を少しラクにするコミュニケーションツール」第2回はベビーサイン。アメリカで始まったベビー(赤ちゃん)のサインを日本で広めた、日本ベビーサイン協会理事長の吉中みちる先生に伺いました。

執筆者:松原 美里

ベビーサインは期間限定の楽しみ

ネズミのサイン
日本ベビーサイン協会認定講師草原多留砂先生の娘さんが見せてくれた「ネズミ」のサイン
吉中先生:
あとは、ベビーサインが限られた時間だけ楽しめるもの、という部分もありますね。ある時期が来たら赤ちゃんのほうからファーストサインを出して、コミュニケーションを取り始め、また時期が来たら赤ちゃんが自分からベビーサインを終えて、言語でのコミュニケーションに移っていくんです。それが少しずつ徐々に、という子もいれば、ある日突然にベビーサインを出さなくなる子もいます。赤ちゃん自身がコミュニケーションの方法を選択しているんですよね。素敵だと思いませんか?

1歳前後から赤ちゃんは指差しをするようになって、どんどん「あれ!」と指を差して話しかけるようになりますが、ベビーサインを使えば赤ちゃんが何を伝えたいのかがすぐにわかり、指差し以上の深いコミュニケーションが取れるのです。

ベビーサインのはじめの一歩はアイ・コンタクトから

ガイド:
赤ちゃんがベビーサインを出すまでのプロセスについて簡単に教えていただけますか?

吉中先生:
ベビーサインはアメリカや日本の手話をもとにしているものですが、難しいことではありません。普段の会話に手(サイン)を添えるだけ。繰り返し見せているうちに、赤ちゃんが真似をするようになります。そうすればしめたもの。赤ちゃんが「こうやってサインをすれば、自分の気持ちが伝わるのだな」と気付くと、次から次へとサインを覚えていくようになります。

その際に大事なのは、やっぱりお母さんとの普段からの関わりですね。目を見て赤ちゃんに語りかけ、手を見せることで、赤ちゃんがサインに興味を持つようになります。なので、第一歩はアイ・コンタクトから始まると言えますね。

>>ベビーサインっていくつあるの? 言葉の遅れにはつながらないの?>>
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