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雅子様の病名は「適応障害」 その症状とは

長い間ご公務をお休みされていた雅子様。宮内庁はそのご病気を「適応障害」と発表しました。適応障害とは何でしょうか。その症状とは?

執筆者:浅川 美映


雅子様が「適応障害」!?

テレビで雅子様のお姿を見られなくなってから、ずいぶんと経った気がします。その間にも、メディアではあれやこれやと、いろいろな噂をしていましたよね。2004年7月30日にやっと、宮内庁から雅子様の近況発表がありました。

それは、「雅子様の病名は、適応障害」というものでした。

曇り空
心に雲がかかるときも、人生にはきっとある……
テレビでもテロップが流れ、ニュースや新聞でもたくさん取り上げられました。私も「適応障害」とは文字では何となくわかりますが、今回きちんと調べてみました。

余談ですが、私は保育士をしていた頃、迎賓館・赤坂御所近くは、お散歩コースでした。皇室の方が車でお通りになるとき、警察官がたくさん道に並びますので、誰が来るのかを聞いて、子どもたちと手を振ったこともありました。

天皇皇后両陛下。そして、雅子様。子どもたちが手を振っている近くまで車を寄せてくださって、窓を開けて、笑顔で手を振ってくださったことがありました。あのときの笑顔が忘れられないのです。あの笑顔に、また戻っていただきたい……そう、願っています。

「適応障害」とは?

適応障害とは、対社会的な機能が著しく低下してしまい、そのために、通常の社会的(学業も含む)活動が行えなくなるなどの、社会性の欠乏の障害。これらは情緒面や行動面に現れます。

「適応障害」の症状とは?

短期間で消失する場合と、6ヵ月以上に渡り慢性的に見られる場合があります。

【症状】
  • 「抑うつ気分を伴うもの」と「不安を伴うもの」。これら両者を伴うもの、などの情緒的障害。

  • 「行為の障害を伴うもの」、先の情緒的症状と行為の障害の両者を伴うもの。

  • 心理社会的ストレス因子に対する不適応反応として、「身体的愁訴(しゅうそ)※」や「社会的な引きこもり」。

  • 「職業または学業上の停滞」でありながら、他の適応障害の、どのような病態にも当てはまらない、「特定不能」と言われるものもある。
情緒的障害は、抑うつ気分や涙もろさ、また絶望感などの症状によって現れます。行為の障害は社会的規範や、規則を守ることができない。また怠学や粗暴行為、公共性の欠如責任の不履行などの、反社会性の行為の繰り返しなどによって認められます。

※愁訴:苦しみや悲しみを訴えること

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