Guitar: Play and Share
450円
このソフトとEZ-100があれば弾き語りは簡単に出来てしまいます。上手い人なら流しだってイケそうです。そんなアコースティックギター・ソフトです。 あらかじめボタンにコードを登録しておいて、ボタンを押しながら画面上の弦を弾くと、そのコードの音が鳴る、という仕組み。画面上の弦は、ギターそのもの なので、かき鳴らすことも、アルペジオ奏法も可能。購入時に、いくつかの曲のコードが既に登録されているので、いきなりニール・ヤングの「My My Hey Hey(Out of the blue)」とか、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」などを演奏することが出来るようになっています。
他にも、フレーズを弾くモードや、自分の演奏を録音する機能、新しい曲のコードを登録する機能、12弦ギターモード、指で弾いた音かピックで弾いた音かの 設定、チューニングなどなど、かなり細かいところまで行き届いたアプリですから、450円の価値は十分。このアプリと「EZ-100」があれば、かなり満 足が行く演奏が出来ると思います。
iShred: Guitar + Effects
600円
こちらは、前述の「Guitar: Play and Share」のエレクトリック版。エレキギターでの演奏が楽しめます。基本的には「Guitar: Play and Share」と同じで、コードをボタンに割り当てて演奏したり、フレットを指定して、実際のギター同様の演奏をしたりするアプリですが、こちらは、 「iShred: Guitar + Effects」つまり、エフェクターを使ったプレイも楽しめるように作られています。しかも、そのエフェクターが往年の名機のシミュレーションになって いるので、ファズなどの懐かしいサウンドを再現できるわけです。
この懐かしい音色が、また「EZ-100」に合うんです。あらかじめセットされている曲も、クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」だったり、ポリ スの「メッセージ・イン・ア・ボトル」だったり、ジミ・ヘンドリックスの「ワイルド・シング」だったりと、懐かしの曲が並びます。エフェクターをいじって るだけでも、あっという間に時間が過ぎる、中々怖いソフトですが、楽器として実用に耐える凄いアプリだと思います。
Ukulele San
無料
無料のウクレレソフトです。単に、画面に弦が表示されて、それを押さえて、弾いて、普通にウクレレを弾くアプリです。しかもイージーモードが搭載されてい て、指一本でコードが押さえられるように作られています。無料だし、ウクレレなら弦が四本しかなくてコードも簡単なので、同工のギターアプリよりも取っ付 きがよいのではと思います。無料とは思えない、結構ウクレレらしい音が出ますし、「EZ-100」は、ちょうどウクレレくらいのサイズなので、ムード的に もぴったりです。
Virtuoso Piano
115円
無料バージョンもある、ピアノアプリの老舗。4オクターブをカバーしていて、和音もちゃんと出る本格的なピアノアプリです。このアプリも音がいいんです。 音が良い楽器アプリは、「EZ-100」で鳴らすと、その音の良さがさらに際立って、演奏も心地よいのです。iPhoneで好きな曲を流しながら、その曲 をバックに演奏が出来る機能もあって、この機能も「EZ-100」で使うと、かなり盛り上がります。
ペダルを踏んだ状態の音が出せたり、演奏の録音、再生しながらの演奏など、ピアノが好きな人ならかなり遊べるアプリですし、価格も安いし、弾きやすいし、 とてもバランスがとれた良いアプリだと思います。ギターではなくピアノも気分よく弾けるのが「EZ-100」の楽しいところです。
Pocket Organ C3B3
350円
本格的オルガンアプリです。いわゆるハモンドオルガン、中でもB3とC3の完全シミュレートを目指していて、その再現度は恐ろしいくらいです。それこそ、 リック・ウェイクマン風にも、ジョン・ロード風にも、キース・エマーソン風にも弾けてしまうのです。ハモンドの象徴でもあるドローバーによる倍音の設定は もちろん、レスリースピーカー風の効果も搭載している凝りようは、ディープパープルとかELPが好きな人には堪りません。
音色はプリセットのものからも選べますし、自分で作ったものをバンクに登録することも出来ます。エフェクトも豊富なので、かなりこだわった音作りが楽しめ ます。音もかなりパワフルなので、「EZ-100」で鳴らせば、荘厳な感じからハードロックのリフまで、なりきったプレイで盛り上がれます。
8Bitone+ Micro Composer
350円
まるで、ファミコン用の音楽のようなサウンドが作れる&弾ける、シンセサイザーアプリです。iPhoneには、驚くほど沢山のシンセサイザーシミュレー ターやシンセサイザーアプリがあるのですが、その中で、最もシンセサイザーらしさを感じつつ、初心者でも楽しめるのが、この「8Bitone+」だと思い ます。
シーケンスエディット機能で、4和音までのチープでエレクトリカルな音楽を作ったり、ボイスエディットで懐かしい音色を再現したり、作った曲を twitterで呟くことも出来るのですが、さらに「EZ-100」と組み合わせることで、アナログシンセサイザー風の力強いソロを取ることも出来ます。 ただ弄っているだけでも楽しいアプリですので、「EZ-100」で音を鳴らしながら遊ぶと、本気で時間を忘れます。
Matrix Music Pad
350円
指3本を適当に画面上で動かすだけで、グルーヴィーなサウンドが得られるので、それこそ「EZ-100」で鳴らすと、かなりトリップできます。このアプリ でバックトラックを鳴らしつつ、もう一台のiPhone+EZ-100で、上記のアプリを使ってソロプレイというのも楽しそうです。音楽に慣れている人な ら、ループのフレーズなどを自作することも出来ますから、さらに楽しめると思います。個人的には、このアプリは一人で遊ぶよりも、練習した後で、他のソロ 楽器系のアプリとの合奏や、それこそギターなどの実際の楽器と組み合わせる方が面白いと感じています。
Tangible Groove Pad
230円
Matrix Music Padの作者による続編的なアプリです。今回は、アルペジエーター搭載で、さらに音楽っぽく演奏できます。ただ、音楽っぽくなっている分、前作のようなリ アルタイムでグルーヴが変化していく気持ちよさは減っていると思いました。こちらの方が上級者向けということでしょうか。自作の曲を作って、それでプレイ する場合は、こちらの方が楽だし、エフェクトも充実しているので、面白いことが出来そうです。指を離しても演奏が続くので、EZ-100でプレイする際に は、音量つまみやトグルスイッチを使ったプレイも楽しめます。
ガイド納富の「こだわりチェック」
こんな風に、EZ-100で遊んでくれと言わんばかりに充実しているiPhone用楽器アプリを見れば分かるように、とりあえず、このEZ-100があれ ば、iPhoneでかなり遊び倒すことが出来ます。また、接続がオーディオ出力端子なので、iPhoneだけでなく、iPod Touchはもちろん、様々な機器を鳴らすことも可能です(まあ、iPod Touchの場合、イヤフォン端子の位置の問題で、上下逆に装着されるので、アプリによっては、ちょっと弾きにくい場合がありました)。ただし、この 「EZ-100」は50個限定なので、買いたい方はお早めにどうぞ。
といいつつ、実は、「EZ-100」をプロトタイプにした量産モデルが、Evennoというブランド(販売はトリニティ)から3月下旬に発売される予定で す。こちらは、木製ではなくプラスチック製で、音量つまみやスイッチもロータリー型と、細部のこだわりぶりではプロトタイプに適いませんが、軽いボディ と、アンプにも繋げる外部出力など、量産型ならではの魅力もあります。こちらも手に入り次第、ガイド記事でレビューする予定です。
馬鹿馬鹿しいと言えば、これほど馬鹿馬鹿しいツールも少ないのですが、その馬鹿馬鹿しさに真剣に取り組んで、とても丁寧に、本気で作られています。だから こそ、使うととても楽しいし、持っていることがとても嬉しいのです。しかも、持ってみれば意外に便利だったりもするのです。良いグッズ、名作グッズは、こ んな風に生まれるものではないかと、ガイド納富は、木の肌触りを感じながら予感しています。
<関連リンク>
・バード電子「EZ-100」の購入はこちらから
・バード電子のスピーカー「EZISON」シリーズの歩みを紹介したガイド記事はこちら
・Evennoの量産型、「Fingerist」の公式サイトはこちら
これ以降のリンクをクリックするとiTunesが起動し、iTunes Storeが表示されます
・iPhoneアプリ「Guitar: Play and Share」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「iShred: Guitar + Effects」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「Ukulele San」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「Virtuoso Piano」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「Pocket Organ C3B3」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「8Bitone+ Micro Composer」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「Matrix Music Pad」の入手はこちらから
・iPhoneアプリ「Tangible Groove Pad」の入手はこちらから