ノートケースでアナログのモバイルツールを作ろう

YAMASAKI DESIGN WORKS「ノートケース」
各色とも12,600円(税込)

YAMASAKI DESIGN WORKSのノートケースを見た時に、これでA5ノートを中心にした持ち歩く手帳セットを作ってみたいと思いました。A5サイズのノートの扱いやすさについては、前にこのガイド記事でCOATED DESIGN GRAPHICSの「クリエーターズA5ノート」を紹介した際にも詳しく書きましたが、取材や打ち合せ、アイディアスケッチなどに使うことと、持ち運びの利便性を総合して考えると、A5サイズというのは本当に良いサイズなのです。

そのA5サイズのノートと、その他必要最小限のアイテムを入れて、そのままでも、鞄に放り込んでも使えるノートケースというだけでも、ありそうで無かった製品で、とても便利そうなのに、それが、表はYAMASAKI DESIGN WORKS定番のイタリア製タンニン鞣しのブッテーロレザー(ガイド納富愛用のYAMASAKI DESIGN WORKSのペンホルダーにも同じ革が使われているのだけれど、これが今やすっかり育って艶が出て味わい深くなっています)、裏はキップ(生後半年から1年の子牛の革)でしっかり補強するという、長く使える仕様。

モノの良さは、わざわざ解説する事もない良い製品なので、細かい色々は抜きにして、「さあ、ここに何を入れて持ち運ぼうか」という事を考えました。自分は何を持ち歩きたいのか、どんな筆記スタイルが好きなのか、どのような紙情報を必要としているのか、ミニマムな製品だけに、そんな自分とノートとの関わり方を改めて考え直すのにも良いツールなのだと思うのです。ともあれ、ガイド納富としては、いくつかの使い方を思いつきました。それを参考に、使う人それぞれのノートキットを考えてもらえたらと思います。


1.標準的な構成

これを作った山崎さんが想定した、いわば標準的な構成です。付属のA5ノート(中綴じ方眼罫の使いやすいノートです)と、案内状、チケットなどの紙もの、それにペンという構成。ペンは細身のものなら2本挿せるのですが、出し入れなどを考えると1本の方が使いやすいようです。ということで、ロットリングのマルチペン「4 in 1」を挿してみました。これは、いわばA5版の手帳の代わりになるようなセットですね。


2.ガイド納富2008年用セット

付属のA5ノートに、クオバディスのマンスリーダイアリー「Plain」を組み合わせたセットです。「Plain」の中には「ほぼ日のメモ帳」「ほぼ日の路線図」を挟み、rethinkの「Lim Bookmark Sleeve」でまとめて、ロットリングのマルチペン「4 in 1」を挿しています。正規のペン挿しには愛用のペリカンの万年筆「M205 トラディショナル」を挿しています。ノート+予定表+メモ帳+マルチペン+万年筆という欲張りなセットですが、取材からアイディアメモ、旅行までカバー出来ます。


3.ガイド納富取材セット

基本的には2のセットと同じなのですが、ノートを厚手のCOATED DESIGN GRAPHICSの「クリエーターズA5ノート」にして、その厚みの分、クオバディスの「Plain」は「Plain」のみで使用。空いた場所にパーカーの伸縮するマルチペン「エスプリ」を挿して、ペン挿しにはペリカンの万年筆「M205 トラディショナル」。厚手のノートでしっかり取材したい時のセットです。このように、厚紙表紙のリングノートも収納可能です。


4.ノート+クリアファイルのセット

標準的な使い方を少し拡大してみました。案内状やチケットなどを直接ノートケースに入れるのではなく、コクヨなどのA5スリムのクリアファイルに、様々な紙資料を整理して、ファイルごとノートケースに収納するセットです。ノート+ファイルフォルダというセットは、会議や打ち合せで重宝すると思います。


5.散歩セット

前に、ガイド記事で紹介したトラベラーズノートのリフィルが、このノートケースにもぴったり収まります。そこで、上段にトラベラーズノートのリフィルを、下段には同じサイズの雑誌、例えば落語情報誌「東京かわら版」とか、美術館や博物館の情報が分かる「展覧会ガイド」などを差込んで散歩に出かけましょう。写真では機能を優先してマルチペンを入れてますが、お気に入りの万年筆を挿すのも良いと思います。


6.メモ優先セット(ロディアケースとしての利用)

上段には付属のA5ノートを入れて、下段にはロディアのNo.11をメモが取れる状態にして差込みます。空いた場所には名刺入れやカードケースを入れるてみました。ガイド納富としては、rethinkの「Lim Card Sleeve」がお勧めです。思い立ったらマルチペンを引き抜いてロディアにメモして、切り取って適当なスリーブに放り込んだり、A5ノートに貼り付けたりが自由自在に行えるセットです。このスタイルで使いながら、ガイド納富は「もしかしたら、これが究極のロディアケースかも」とか思ってしまいました。これ、使いやすいです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

などなど、ガイド納富なら、このYAMASAKI DESIGN WORKSのノートケースをこんな風に使いたいという例を並べてみました。このような、マチがほとんど無くて、紙モノくらいしか入れられない、だからこそ、スリムに持ち歩けるというスタイルのケースは、言わば、アナログのノートパソコンのような感じです。だからノートパソコン同様、何を入れて持ち歩くかが重要だし、それを考えるのが楽しいのでしょう。

ノートを中心にした持ち歩きセットを作るにあたって、このサイズはとても良く出来ていると感じました。余分は持てず、でも必要なものはきちんと収まる感じなのです。しかも、出来上がりが「文具箱」ではなく、「文具シート」という感じで収まるのが、ストイックでカッコ良いのです。良い素材で作る意味も、そこにあると思います。


<関連リンク>

YAMASAKI DESIGN WORKSのペンホルダーの紹介記事はこちら

COATED DESIGN GRAPHICSの「クリエーターズA5ノート」の紹介記事はこちら
rethinkの「Lim」シリーズの紹介記事はこちら
トラベラーズノートの紹介記事はこちら


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