Less is Moreを形にした新しい革小物の誕生

rethink「Lim Bookmark Sleeve」
各色8,925円(税込)

近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエがモダニズム建築の本質を表したと言われる「Less is More」という言葉があります。より少ない事は、より豊かなこと、といった意味で、シンプルであることの深さ、難しさを感じさせてくれる言葉でもあります。その、頭文字を取った革製品のシリーズが、rethinkの「Limシリーズ」。このガイド記事でも取り上げた、ヘッドフォンのリールを搭載したiPod nano用革ケースや、500円玉を収納するキーリングなど、他には無い、新しい革製品を創造するrethinkならではのラインアップになっています。

その中から、今回紹介するのは、モールスキンなどのペンホルダーの無い手帳にペンホルダーとブックマーク、スリーブポケット、ブックバンドの機能を加えることが出来る「Lim Bookmark Sleeve」と、外出時に持ち歩きたい最小限のアイテムを収納出来るミニマムツール「Lim Card Sleeve」の二種類。どちらも、ガイド納富としては、今年発表された全アイテムの中のナンバーワン製品だと思っています。

薄さとラバーバンドが可能性を広げる
「Lim Bookmark Sleeve」

ペン差し付きのポケットスリーブにラバーバンドが付いている

「Lim Bookmark Sleeve」は、写真を見てもらえば分かるように、ペン差しが一体になったカードスリーブにラバーバンドが付いたもの。金属部品を全く使わず、二枚の革を縫い合わせただけの本当にシンプルな形は、このまま大きめの名刺や写真などを収納出来る、ペン差し付きのカードスリーブとして使っても良いのですが、モールスキンなどの手帳と合わせて使う事で、その用途が一気に広がります。

元々、モールスキンなどのハードカバーのノートにはペン差しが無い事に不便を感じていたrethinkのデザイナー守川武氏が、せっかくのハードカバーの表紙を隠す事なくペン差しを装着する事が出来ないかという所から生まれたのが、この「Lim Bookmark Sleeve」ですから、基本的にはノートや手帳、文庫本などと一緒に使うのが正しい使い方なのです。

モールスキンの外観そのままにペン差しをプラス

モールスキンに装着すると、上の写真のように、まるで最初からそういうデザインだったかのように、しっくりと似合っています。このように、挟み込む事で、モールスキンがペン差し付きになってしまうわけです。このように挟む込んで使うためには、「Lim Bookmark Sleeve」自体が、かなり薄く、軽くなければ実用に耐えません。そこで、高級キップレザーを薄く剥いだものを貼合せる「ベタ貼り」という手法を使い、本革なのに薄くて軽く弾力がある、正にスリーブと言える製品に仕上げています。厚さは2.5mm(最薄部)、重さ25gは、驚異の数字だと思うのです。

そして、コバ(革の側面の断面)を丁寧に磨いてあるので、縫い合わせた部分の一体感が見事です。コバの仕上げが革製品のポイントと言われていますが、実際、このような丁寧な仕事を見ると、小さなことですが、とても良い製品だと思えてきます。シンプルながら高級感があるのは、このような細部の仕立てがとてもキレイだからなのでしょう。

表紙に装着するか、栞として使うか。

モールスキンへの装着は、例えば栞代わりに、書いたところに挟んで、ラバーバンドで全体を留めるといったスタイルと、表紙や裏表紙にラバーバンドで装着する方法があります。栞代わりにすると、そのまま「Lim Bookmark Sleeve」が下敷きにもなりますが、場合によっては素早くメモを取りたい時に少し邪魔になるかもしれません。表紙に留める方法(裏表紙はポケットが付いているので、ガイド納富は表紙に装着する事をお勧めします)は、ペンホルダーとしての利用ならベストの方法ですが、栞的な使い方が出来なくなります。そのあたり、使ってみて自分が好きな使い方を見つけてみてください。

ガイド納富は、栞的に使う方が使いやすく思えました。ただ、その場合、まずペンを抜いて、ゴムを外してからページをめくる、という手順でないとやりにくいので、最初は慣れが必要かもしれません。しかし、慣れるとモールスキンの質感とサイズはそのままに、ペン差しと栞とポケットが増えるわけで、それはとても便利です。

次のページでは「Lim Bookmark Sleeve」の使いこなしを紹介します。