ロディアにおけるメモを収納するポケットの重要性
フリップの内側にポケットが用意されている
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書いたメモを収納するポケットは、ロディアの場合、ペンホルダー以上に重要なものです。ロディアのメモは、構造上、ページをめくりながら書くのには向いていません。書いたメモは切り取ることを前提に作られています。だからこそ、ミシン目の切り取りやすさや、二つ折りすれば財布などに入れられるNo.11の紙の大きさなど、普段遣いのメモとしての使いやすさが生まれます。
持ち歩いてメモをとる場合、書いたメモを人に渡す時は良いのですが、自分のためのメモ書きは、どこかにまとめておかないと、参照するにも、後で整理するにも面倒です。ガイド納富が、ロディアにカバーを付けたいと思う一番の動機は、この「切り取ったメモの収納場所として」なのです。その点、この「ロディアNo.11カバー」には、二つのポケットが付いていて、使い分けることさえ出来ます。
裏側にもメモなどを入れるポケットがある
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内部のポケットは、後でまとめて整理するためのメモを、背面のポケットには、すぐに参照したい内容を書いたメモを、という感じに使い分けてみたら、ロディアのメモ自体が進化したように感じました。また、内側は名刺入れに使うのも良さそうです。どちらのポケットも、口が曲線になっていて、出し入れがしやすくなっていると同時に、それがデザインのアクセントになっているあたり、つくづく良いカバーだなあと思います。
フレキシブルに使えるペンホルダーは万年筆も入る
太いペンも収まるペンホルダーの構造が見事
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ペンホルダーもただ付けただけのものではありません。まず、フラップの外にあって、下側が空いているので、長いペンも問題なく収納できます。ロディアNo.11のような小型のメモだと、短いペンしか入らないペンホルダーが付いていることが多いのですが、やはりメモは使い慣れたペンで書く方が早くて確実です。ペンの長さも、書き味の重要なポイントだと思うのです。
また、ペンホルダーは裏側でポケットと繋がっています。この構造のため、それなりの太さのペンでも収納できてしまうのです。パーカーやペリカンの小型の万年筆なら問題なく収納できます。これは、ガイド納富が最近書いていて感じることですが、ロディアやモールスキンなどの、ヨーロッパ製のメモノートに使われている紙は、ボールペンより、万年筆や鉛筆に向いているように思うのです。書き味の良さはもちろん、万年筆だと裏写りしないのも魅力です。鉛筆やシャープペンシル、芯フォルダもロディアにはよく似合います。
ガイド納富の「こだわりチェック」
この「ロディアNo.11カバー」は、サイズがW122×D112×H25mmと、よくあるロディアカバーよりやや大きめです。もし、このカバーの欠点を無理に探すとすれば、この大きさということになるでしょう。でも、カバーを付けるというのは、ロディアNo.11のコンパクトさを捨てることでもあります。また、鞄の中にしろ、手に取ってメモを取る時にしろ、このカバーの大きさは、適度な自己主張があってちょうど良いように思います。大きいと言っても、文庫本よりもはるかに小さいのですし。
また、これは想定外の使い方だと思うのですが、フリップを裏に回して、裏でホックを留めてしまうと、フリップと背面で作られるループに手のひらがキレイに収まります。この形でメモを取ると、とても書きやすいのです。また、デスクに置いておく際にも、この形ならフリップを開かずに、素早くメモを取ることが出来ます。他にも、もう薄くなってしまったロディアを裏のポケットに差し込んで、新しいロディアと入れ替えるというのも、実際に使って見ると中々使いやすいものでした。
そんな使い方を考えてしまうほど、このカバーは良くできていると思うのです。前に、このガイドサイトの記事で紹介した、同じcyproduct製のロディアNo.13用のメモホルダーも良く出来た名作でしたが、このNo.11用は、それをさらに進化させたものになっています。実際、このカバーがあれば、普段遣いのメモはロディアに統一出来るのではないかと思っています。
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