男のこだわりグッズ/グッズ関連情報

Vague「SOUSMARIN」「COUSSIN」「PETIT COLONNE」 古き良き腕時計のエッセンス(2ページ目)

高価で扱いが難しいアンティークウォッチ。そのデザインやムードを安価で気軽に楽しみたい。そんなコンセプトで作られているのが、Vagueのオリジナルウォッチです。その魅力を製作者のこだわりと共にお伝えします。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


Vague「COUSSIN」18,900円(税込み)
「COUSSIN」石入21,000円(税込み)

同じようにして、ヴァーグでは、現在全部で6種類のオリジナルウォッチを製作・販売しています。

▼ 20年代ROLEXの雰囲気の「COUSSIN」
「COUSSIN」は、ヴァーグのオリジナルウォッチ第一弾の製品で、1920~30年代のRolexをモチーフにした時計です。当時のデザインを忠実に再現したケースや文字盤に、スクリューバック、捻じ込み式リューズなど、細部にわたってオリジナルの魅力にこだわった作りになっています。

その中に信頼性の高い日本製のクォーツムーブメントを使用して50M防水を実現。しかも価格は18900円(税込み)と、正に「アンティークの雰囲気を手軽に」というヴァーグのコンセプトを体現している時計だと思います。

その名の通り、クッションのような四角いボディが古き良きヨーロッパを思わせて、6時の位置にあるスモールセコンドの秒針がデザインのアクセントになりつつも、上品な感じも演出。サイズは男性用、女性用の二種類、文字盤は5パターンと、好みに合わせて選べるようになっています。

一口にアンティークと言った場合でも、様々なバリエーションがあり、好みがあります。それは細かい部分の違いだったりするので、このようなベーシックなデザインの中で、色々選べるようになっているのは、買う側としても有り難いものです。

他に、文字盤に石(クリアストーン)が入った女性向きのもの(21000円、税込み)もあります。このように、文字盤の仕上げを少し変えるだけで、ぐっと雰囲気が変わるのも、元のデザインがしっかりしているからなのでしょう。

歴史に晒されながら耐えてきたデザインだからこその柔軟性も、アンティークの時計が持つ魅力の一つ。その美味しい部分を安価に楽しめるヴァーグのコンセプトは、やはり正解なのだと思うのです。


Vague「PETIT COLONNE」23,100円(税込み)
精度の高いシリンダー型ケースが美しい

▼ 50年代フランスミリタリーの味わい「PETIT COLONNE」
1950年代のフランスのミリタリーウォッチをモチーフにした「PETIT COLONNE」も、細部までこだわって作られています。シリンダーのような独特の円柱型ケースに平たいベゼル、ミリタリーウォッチならではのガッチリとしたリューズのデザインと、いかにもフランスの味わいを醸すデザイン。その精巧な仕上がりは、現在の製品として見ても、作りのキレイさはトップクラスです。

ステンレスの塊をくりぬいて成型したケースに、裏蓋はダイバーウォッチに使われるスクリューバック式で50mの完全防水を実現。

「当時より工作機械の精度や性能が格段に上がっているので、細部の仕上げはオリジナルより全然良いんですよ」という吉田さんの解説通り、オリジナルの時計がどうこうという以前に、とてもキレイな時計に仕上がっています。持っているのが幸せというような感じなのです(うーん、表現しにくいなあ。ぜひ手に取ってみてください)。

ベルトが二種類付属していて、気分によって使い分けられるのも、デザイン性を重視して作られた「PETIT COLONNE」のコンセプトをよく表しています。単色とストライプの二種類が用意された、このナイロンのベルトも、この時計のためにデザインされたもので、当時のフランス軍のムードを意識したこだわりの逸品です。

実際に資料にあたって、きちんとミリタリーウォッチを再現した時計なのですが、そこはフランスのデザイン、どこかシャレていて、ケースも小振りです。これなら、男性向きと限定することもないですし、大振りの時計にはない繊細で着けやすい腕時計だと思います。価格も23100円(税込み)と手ごろなので、プレゼントにも良いと思います。


アンティークも飾られた店内

▼ ガイド納富の「こだわりチェック」
Vagueは、西麻布の交差点のすぐ側にあるヨシダトレードカンパニーという会社のブランドです。実は、この会社、あちこちの有名メーカーに企画を持ち込んで、古い時計の復刻やアンティークをモチーフにした時計の製作を行っています。

会社としては、そちらの仕事がメインで、オリジナルの時計は、一つには、こういう事が出来るんですよ、というサンプルとして作られているのだそうです。

もちろん、サンプルとしてだけでなく、吉田さんが前から気になっていて、ぜひモチーフにしてみたいと思う時計について、少しづつ作っていこうという考えもあるそうで、まだまだ、作ってみたい時計のアイディアは沢山あるそうです。他のメーカーのために製作中の時計も見せて頂いたのですが、これがまた魅力的。それらの時計については、いつか、ここで作られているということは内緒で、こっそり取り上げたいと思っています。

次回は、ガイド納富が愛用している、かつて世界に6台くらいのみ作られたという「Rolex ZeroGraphe」をモチーフにした「ZERO」を中心に、ヴァーグの時計の実際の使い心地などをレポートします。


<関連リンク>
Vagueのホームページ
その他の「腕時計」リンク集はこちら


<問い合わせ先>
有限会社ヨシダトレードカンパニー
〒106-0031
東京都港区西麻布1-12-1宅間ビル1階
Tel:03-5474-5554 Fax:03-5474-5599


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