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気になるペイズリー柄のネクタイ

最近買ったペイズリー柄のネクタイを紹介したい。もともとクラシックなネクタイ柄だが、なかでも大柄のものには落ち着いた魅力がある。イギリスとイタリアの老舗ブランドというのも興味深い。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

ペイズリー柄のネクタイ
左/イタリアのステファノ ビジ、右/イギリスのホリディ&ブラウン。ともに50オンスのシルク製。価格は1万5000円前後。私物。

今年になって買ったネクタイは2本。伊勢丹新宿店メンズ館1階で購入したイギリスのホリディ&ブラウンと、イタリアのステファノ ビジである。共通していることは50オンスということと、ペイズリー柄、そしてセール品ということだ。

当初、フランコ・バッシか、ホリディ&ブラウンのクレストタイを買うつもりだったのだが、あまりにも美しいペイズリー柄のネクタイを発見。

他にもあるかと、あれこれネクタイ売り場を探したが、けっきょくこの2本が最終候補になった。店員さんの詳しい説明を受けて、さらに悩む。

デザインと生地、縫製のクオリティをその場で甲乙つけることができず、2本とも買ってしまったというわけである。

面白いのはイギリスとイタリアのブランドだったということ。

ロンドンとミラノの老舗ブランド


ホリディ&ブラウン
ホリディ&ブラウンのタグ。
ホリディ&ブラウンは1900年代初頭にロンドンで創業した老舗。生地は正バイヤスではないが斜めになっていて、一針一針手で縫うことで、ネクタイに伸縮性を与えているといわれている。最大幅8.8センチ。

ステファノ ビジはミラノで3代にわたってネクタイを作っている老舗で、手作業の工程が大半を占める。

クラシックな柄と独特の配色が特徴らしい。こちらの畝はタテに走っている。ちなみにこのネクタイはイセタンメンズとのWネーム。最大幅9.1センチ。

人によってはセッテピエゲ製法のボリュームのあるネクタイがいいとか、あるいは裏地のない薄いネクタイが好きだとか、それぞれ好みは分かれるところ。

この2本に関しては程よいボリューム感と手作り感、高級感があり、現在のビジネススーツに合わせやすいネクタイのように思える。いい意味で中庸的なのである。


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