裏蓋開けちゃダメ~。
ケースの裏蓋の片方にこのようなツメがあり、簡単に開けることができます。素人は開けちゃダメですよ。ムーブメントを見たい気持ちはよ~くわかりますが。私物。 |
この時代のレディースは手巻きが多く、角型・丸型に関係なくケースも小さいです。そのため裏蓋がねじ込み式でないので、素人でもオープナーを使えば簡単に開いてしまう。
メンズと構造が違っていて、裏蓋をはずすと、文字盤がついたムーブメントごと取り出せてしまう。
ルーペ(キズミ)で見ると「チラネジ付きのテンワとか、もう感動の小宇宙なんです!」 だからダメだってば・・・。
ケースからムーブメントを出すと故障の原因になります! 保証期間内であっても有償扱いになりますから。
あと、取り出した文字盤に指紋をつけたり、綿棒でゴシゴシ掃除しようとしてはいけません。アップライトインデックスに綿が引っかかったり、ブランドのロゴが消えたりします。
じつはあるんですよ、「HAMILTONのロゴが瞬時にノーブランドになったことが」。たった8文字のことなんですが、かなり精神的にダメージを受けました。
じゃあ半分の文字数のCYMAならショックも半分かというと、やっぱり変わらないと思います。当たり前ですね。
ケースの素材のこと
裏蓋か裏蓋の内側にはこのような素材表示が刻印されています。ハミルトンの場合は、裏蓋の内側にモデル名が記されています。裏蓋開けちゃダメですからね。私物。 |
アンティークの場合、18K、14K、10K、ゴールドフィルド(GF/金張り)、ゴールドプレート(GP/金メッキ)、ステンレスなどがあります。
もっと細かくいうと、それぞれゴールドにはイエロー、ピンク、ホワイトがあります。アメリカンウォッチに多いのが、14Kゴールドフィルド、10Kゴールドフィルドです。
多くの場合は裏蓋の外側に刻印されています。ないものは裏蓋の内側に刻印されています。
やはり金無垢のほうが高額ですし、奥深い金色ですね。ゴールドプレートは明るめというか黄色がかった金色です。
時計バンド(ベルト)のこと
ケースのラグに取り付けられたブレス。このようにツメが折り曲げられているので、工具を使わないと取りはずせません。無理にぐいっとやると傷つけちゃいますからね。私物。 |
このエクステンションバンド(ブレス)は凄く便利なんですけど、バネ棒で留めるタイプではないので、専用の道具とかを使わないと取りはずせないものが多い。素人がやると傷つけてしまいます。
メンズの場合はバネ棒をはずせばバンドも一緒にはずせるので、金属バンド(ブレス)なら中性洗剤をつけて歯ブラシでゴシゴシ洗えるんですが、レディースはそれができない。本体からはずさないでバンドだけ洗うのはほぼ不可能ですから。
ケアーズの場合、間違いなく前もって洗浄しているでしょう。購入後、夏のシーズンが終わったら洗浄してもらうといいです。
こちらは紐タイプ。紐の先端に取り付けられるバックルにも金具メーカー? バンドメーカー? の刻印が入っています。ケアーズも当時のバックルを使っているようですよ。現在販売されている新品バックルだと綺麗ですけど、やっぱり雰囲気出ませんからね。私物。 |
最後に・・・、どうしても頑強ケースの現行モデルとは違いますから、湿気や磁気に弱いです。テレビの近くや携帯電話のそばに置かないこと。
磁気を帯びたものは大幅に時間が狂います。でもケアーズにもっていけば、専用の磁気除去装置? があって磁気を取ってくれます。
真夏の猛暑のときや、大雨のときは素直に現行ロレックスのオイスターケースにしてください。日本の四季を考えると、現行モデルと使い分けることが賢いかもしれませんね。
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