ハミルトンのレディースは素敵過ぎます
1892年にペンシルヴァニア州ランカスターで創業したハミルトン。1974年にアメリカの腕時計メーカーとしての幕を閉じました。1940年代~'50年代の広告はアメリカンウォッチの魅力が詰まっています。私物。 |
ケアーズで取り扱っていないB級ブランドもあると思います。言葉使いも少し乱暴になります(笑)。
レディースで一番好きなのはハミルトンですね。文字盤とケースがなんとも可愛いタイプと真面目なタイプがあり、さらにダイヤ入りになると超豪華です。
このブランドはいろいろな顔をもっていて、レディースウォッチを作るのに慣れている感じがします。
「ここまでやるの」と思うのが、ムーブメントのブリッジに施されたコート・ド・ジュネーブ! キャリバー750、765、911とか。たとえこの装飾がなくても楕円形ムーブメントのキャリバー995Aなんかは美しいです。
このコート・ド・ジュネーブというのは、サッカー場の芝生を上空から見るとよくあるでしょ。あの交互についた縦の線。あんな感じの装飾です。
レディースでムーブメントのことを語るのは野暮なことかもしれませんが、1940年代~’50年代のいわゆる角金腕時計の時代に「アメリカのパテック フィリップ」と称されただけのことはあり、レディースであっても中身はハイクオリティーです。
ウォルサムで働いていた人たちによって設立したエルジン。「時計製造のフォード」と呼ばれ、創立から幕を閉じるまでに5500万個を製造。エルジンのなかでも高級ラインがレディ・エルジンです。写真のものは普通のエルジンです。私物。 |
エルジンはいろいろなデザインのものがありますが、なかでもふっくらしたケースのものが好きです。ハミルトンより大衆的なブランドです。
とくに1920年代~’30年代のエルジンやウォルサム(メンズだと懐中時計が多い)などは、アールデコ様式のケースだったりして、「この腕時計をしてチャールストンを踊ったのかな~」と思ってしまいます。
もう「華麗なるギャツビー」の世界ですね。この時代のものはコンディションが良いもが少なくて残念です。
意外とベンラスやウィットナーのレディースはデザインが可愛かったりして、アクセサリー感覚で楽しめますね。ベンラスなんかミリタリーウォッチのイメージしかありませんから(笑)。
腕時計好きから一目置かれているインターナショナルウォッチカンパニー。数は少ないですがレディースも見かけます。メンズ同様にシンプルなモデルが多いですね。ムーブメントは定評があります。私物。 |
「可愛いのが嫌いという自立した女性」にはIWCはおすすめです。でも2ブランドとも中身はいいです。ほんとにいいんですよ。
あと、モバードも大好きなブランドなんですが、たまに凄くカッコいいデザインのものに出会います。
メンズ同様に独創的で美しいものと、すごく平凡なものとがあります。平凡なものは笑えるほど平凡です。ときどき黒文字盤のモダンなものを見かけます。
大御所のパテック フィリップやロレックス、オメガ、カルティエは悪いわけがないので触れません。このクラスのレディースになると資産的な価値も出てくると思います。ですからケアーズでちゃんと買ってくださいね。