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ケアーズ店主が選んだIWC、ロンジンの腕時計 アンティーク・ウオッチの世界(3ページ目)

超高級腕時計が巷にあふれ、豪奢な雰囲気を漂わせているが、アンティーク・ウオッチも魅力が詰まっている。そこで、ケアーズ店主の川瀬氏に、1950年代~'60年代の機械式腕時計を3本厳選してもらった!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

ロンジン クロノグラフ


ロンジン クロノグラフ
ロンジン クロノグラフ。手巻き。1952年製造。Cal.30CH搭載。14Kイエローゴールド・ケース。84万円。
アンティークのクロノグラフのなかでも別格なのがロンジンのクロノグラフである。機能の特徴としてはフライバック機能を搭載している点だ。

正式にはリ・スターティング・フライバックというこの機能は、ボタンを押すと瞬時にクロノグラフ針をゼロの地点に戻すことができる。即座に次の時刻を計測する際に便利な機能だ。

ケースは14Kイエローゴールド・ケースで最高級機種にふさわしく豪奢な雰囲気が漂っている。文字盤のインダイアルは右が30分積算計で、左がスモールセコンドである。


ロンジン Cal.30CH
Cal.30CH。Cal.13の発展型として1947年に誕生した銘機。ハンマースプリングやオペレーティングレバーなども個性的な曲線を描いている。古典的なチラネジ付きテンプを配置。毎時1万8000振動。
搭載されているのは1947年に登場したクロノグラフの銘機Cal.30CHだ。ムーブメントの上部にピラーホイールが配され、ブリッジやレバー類の面取りも半端じゃないくらい丁寧である。

またパーツのひとつひとつが分厚く、耐久性があるのが特徴で、ドライビングホイールにブリッジを装備している。


ロンジン クロノグラフの裏蓋
裏蓋の内側。14Kの刻印の他に、ロンジン・ウオッチ・カンパニーのロゴと時計職人のサインが書かれている。
こちらの裏蓋はネジ込み式ではなくスナップバックであるが、防水性を実現している。中央にはホールマークと思われるとマークと、14Kの刻印が押されている。


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