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外貨両替(3ページ目)

海外旅行では、多少なりともキャッシュ(現金)が必要。手持ちの円を、現地の通貨に両替しなければなりません。外貨両替のイロハをまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

マイナー通貨を両替するときの注意点 

仁川空港の銀行窓口で円からウォンに替える

仁川空港の銀行窓口で円からウォンに替える

日本国内での通貨取り扱いがない、もしくは通貨流通量の絶対数が少ないマイナー通貨の国々へ旅行するとき、現地到着後に両替するほうがお得と、すでに述べました。人気旅行先の一例に、タイのバーツやマレーシアのリンギット、台湾のニュー台湾ドル、韓国のウォン、中国の元などが挙げられます。

日本円は、先進国通貨として各国から信頼を得ているので、これらマイナー通貨の国々へ旅行するときは、円をお札(紙幣)で持参し、現地到着後に現地の通貨に両替をするとよいでしょう。日本国内で予め両替してから旅立つのであれば、ごく少額にしておき、現地到着後にあらためて両替をするようにします。また、現地国際空港の施設内には、必ずと言ってよいほど銀行出張窓口が存在します。ターンテーブルで荷物を受け取ったら、移動の前に、すぐに両替をすることも可能。ただし団体旅行の場合、時間的に現地空港での両替チャンスがない場合もありますからご注意を。 

現地到着後に両替する場合の注意点 

現地に到着後、空港内の銀行や市中銀行、市中両替所などで両替をする場合、窓口で「エクスチェンジ・プリーズ」と言うだけでOK。ただし海外におけるキャッシュの外貨両替は、紙幣からでしか行えないのが一般的で、コインは取り扱いません。ですから、万円札・五千円札・千円札などの券種を用意するようにします。また、深夜到着便を利用した場合、銀行出張窓口が営業時間外のケースもありますから注意します。 

現金、その場限り! 計算書は捨てないで 

外国コインは帰国後、再両替ができない

外国コインは帰国後、再両替ができない

海外、特にアジアでは、「Foreign Exchange (フォーリン・エクスチェンジ)」の看板を掲げた私営の外貨両替所を街なかでよくみかけます。一般に銀行よりも、これら市中両替所のほうが、お得な交換レートを提示している傾向にあります。しかし、それもすべてとは限りません。国や地域、店舗によっては、政府の認可を受けないもぐりの両替所もあるので、街なかの両替所では特に注意しましょう。

両替後は受け取った紙幣を必ず、窓口担当者の面前で数えなおすこと。その場を離れたあとに計算書の額とあっていないことを申し出ても、とりあってくれません。「現金、その場限り」という格言を忘れずに。

なお、両替時に渡された計算書は、旅行中、捨てずにとっておくことをおすすめします。日本へ帰国する直前、残った現地通貨を円に戻す(これを再両替といいます)場合、両替時に発行された計算書(外貨両替証明書)が必要になることもあります。また、日本帰国後も再両替はできますが、一部の外貨紙幣に限られます。外貨コインは、いかなる国の通貨でも両替できません。 
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