Gショックだけじゃない
カシオ エディフィスEQW-M1000DB クォーツ、ステンレススティールケース(直径45mm) 4万5150円 |
カシオの時計というと、海外でも「Gショック」の人気が定着して久しい。だが、それだけではない。カシオが海外市場の主力商品として力を入れてきたのが「エディフィス」だ。すでに1990年代から“EDIFICE”と名付けられたコレクションは存在していたが、カシオはこれを2009年に全面的にリニューアル。新時代のマルチファンクション電波ソーラーを主役にして進化させたのである。
スイスのバーゼルワールドでも評判は上々で、海外のみならず待望の日本発売が5月から始まった「エディフィス」の新作の中で、とりわけ「EQW-M1000」は、テクノロジーとデザインの両面で興味深いモデルである。21世紀になって機械式時計の進化もたしかに目覚ましいものがあるが、日本ならではの技術を発揮した革新的なアプローチも見逃せない。
カシオ エディフィスEQW-M1000DC クォーツ、ステンレススティールケース(直径45mm) 5万2500円 |
「EQW-M1000DC」で注目されるのがまず、ブラックを基調にしたダイナミックでスポーティなスタイリングと、2層構造になった奥行き感のあるダイヤル。スペースの半分以上を覆う上部ダイヤルは、クルマのブレーキディスクを思わせ、スピード感さえ演出する。秒針とともに赤く彩られたクロノグラフの 1/20秒計のディスク針、AM/PM表示のアシメトリック針も効果的なアクセントを演じている。アナログ表示のクロノグラフを引き立てるメカニカルなデザインは、計算が行き届いている。
ムーブメントの基本は、光をエネルギーに変えるタフソーラーで、世界6エリアの電波を受信するマルチバンド。独立した5個のモーターをモジュールに組み込んだマルチミッションドライブにより、ワールドタイム、1/20秒・24時間計・スプリット付きのクロノグラフ、タイマー、アラーム、フルオートカレンダーと盛りだくさんの機能を備える。これらすべてがソーラーパワーで駆動するのだからその技術革新は驚異的。4万円~5万円という価格も破格の設定だ。
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カシオ計算機
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