ステルスから想を得た“見えない”クロノ
ベル&ロス
BR01-94 ファントム
自動巻きクロノグラフ。ステンレススティールPVDコーティング・ケース、ケースサイズ46×46mm。ラバー・ストラップ。68万2500円 |
ベル&ロスの「BR01」シリーズは、腕時計の中でも異色の存在だ。そのマットなブラックや非常に視認性の高い文字盤が、コックピットに装備される航空計器の機能やデザインに基づいているからである。見やすく機能的なデザインのはずが……今年のベル&ロスは一ひねり加える。黒地に黒を配した文字盤が、一見しただけでは“見えない”という驚くようなオールブラック・モデルを新たに発表したのである。
ステルス戦闘機から着想を得たというこのモデルは、針やインデックスに採用されたブラック夜光が特徴。もちろん、明るいところで蓄光した塗料が暗い環境で発光し、文字盤が読み取れる仕組みだ。ブラックのケースには、ステンレススティールにDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)という最先端のコーティング技術が用いられ、独特のハイテク感を演出している。少々遊び心を発揮して着けてみたい。
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異素材ミックスでオトナの雰囲気を演出
エベル
1911 BTR 自動巻クロノグラフ
自動巻きクロノグラフ。チタン・ケース、ケース径44.5mm。テクノファイバー・ストラップ。100万8000円 |
人間工学に基づくスタイリッシュなデザインに特徴があるエベル。創業年を名称に用いた「1911」シリーズは代表的なモデル。それを一段と現代的に進化させた「1911 BTR」に、新しいクロノグラフが仲間入りした。このモデルの特徴は、たんにブラックというのではなく、異素材ミックスという手法にある。
ケースは、グレーのチタン。これに硬質ラバーのベゼル、カーボンファイバーを貼った文字盤、ラバーをトップにセットしたリューズとクロノグラフのプッシュボタン、テクノファイバーのストラップなど、さまざまな異素材を組み合わせて、クロノグラフのスポーティな表情を際立たせている。エベル特有の建築的なフォルムが際立って見えるのも、それぞれに質感の異なる素材のおかげだ。ケースはやや大型だが、ブラックが全体を引き締め、すっきりと落ち着いたイメージにまとめられているので、日常での着用にもふさわしい。
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MGIジャパン エベル ディヴィジョン
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