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ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ新潮流(3ページ目)

2006年11月に開催された「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ」。その受賞結果は、最近の時計トレンドを知る上で重要なヒントを提供してくれる。脚光を浴びる機械式時計は、どのような方向に向かって行くのだろうか。

執筆者:菅原 茂

シンプルウォッチへ原点回帰

エクストラフラット・ウォッチ賞:ショパール「L.U.Cエクストラプレート
エクストラフラット・ウォッチ賞:ショパール「L.U.Cエクストラプレート」
一般市民賞:ブレゲ「クラシック」
一般市民賞:ブレゲ「クラシック」
その一方で、クラシック・スタイルの薄型時計の人気が再燃している。ジュネーブ・ウォッチ・グランプリには、こうしたタイプの時計を競うエクストラフラット・ウォッチ部門があり、今回は、ショパールの「L.U.Cエクストラプレート」が受賞した。この時計は、時針と分針だけのごくごくシンプルなデザイン。年々過熱する複雑時計や大型時計ブームへの反動なのか、こうした「原点回帰」を歓迎する声もよく聞かれるようになった。薄型時計で実績のある老舗も、再び力を入れていく分野になりつつある。実際、一般市民投票で選ばれたのは、ブレゲのこのようなシンプル・ウォッチだった。

最後に、今回初めて審査に加えられたのがエレクトロニック・ウォッチ部門である。受賞作はセイコー「エレクトロニック・インク・ウォッチ」。バングル状のデザインや、ディスプレーに数字で時刻を表示する独特なシステムが注目を浴びた。時計はなにも機械式ばかりではない。こうした分野にも未来の可能性がある。そこにも目を向けているのがジュネーブ・ウォッチ・グランプリの興味深いところだ。

なお、ジュネーブ・ウォッチ・グランプは、ウェッブサイトWorldTempusで詳細が紹介されており、ぜひ参照していただきたい。

【問い合わせ先】
スウォッチ グループ ジャパン ブレゲ事業部
 TEL03-5565-8734
ショパール〔一新時計〕
 TEL03-3272-2572
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