目指したのは、ゴルフの実用性と1シリーズの走り

アルファジュリエッタ
147の後継となるCセグメントモデル。サイズは全長4350×全幅1800×全高1460mmと、147より全長80mm/全幅70mm/全高10mm大きくなった

アルファロメオが大変身しそうな気配、である。

新型ジュリエッタ。欧州Cセグメント向けモデルだから147の後継にあたる。そして、すべてに渡って大幅にグレードアップ! どころか、このジュリエッタをもって初めて、アルファロメオはグローバルなハッチバック市場(とはいってもヨーロッパ中心ではあるけれど)に通用するモデルを、ついにもつことになった。

159に引き続きグローバル化を果たしたわけだけれども、サイズや機能、実用の走りにおいてはVWゴルフレベルを目指し、ハンドリングなどファン・トゥ・ドライブではアルファロメオらしさを貫く、というから手が込んでいる。特に走りの面ではFRのBMW1シリーズを凌ぐアジリティを目指した、というから、開発陣の意欲も相当に“過激”だ。

ネーミング方法が変わったときに大きな変革があるのはアルファロメオの伝統と言っていい。戦前の、高級スポーツカーブランドだった頃は数字とアルファベットの組み合わせだったが、戦後一転して大量生産メーカーを目指し始めるとサブネームを付けるようになり、そのとき初めて採用されたのがジュリエッタという名前だった。

そういえば最近の数字によるネーミングは159で戦前のヘリテイジに敬意を表するものだったから、歴史は繰り返される、といったところか。それだけ今回の新型車には力が入っていて、アルファロメオはジュリエッタを、かなりの覚悟を持って送り出したのだと思う。

今のところ、ガソリンターボ3種類(120ps/170ps/235ps)、ディーゼルターボ2種類(105ps/170ps)の計5種類のモデルが用意されている。日本へはガソリンエンジンの170ps(マルチエア1.4TB)と235ps(1750TBクワドリフォリオ・ベルデ)が導入される予定。導入時期に関して正式なコメントはないが、恐らくは右ハンドル+アルファTCT(ダブルクラッチシステム)を待っての、来年初春になるだろう。今回ばかりはちゃんとハナから2ペダルモデルの導入を図りたいというのが輸入元の意向である。

アルファジュリエッタ
147と同様、リアドアハンドルはCピラー回りにブラックアウトさせて配置。ラゲージ容量は350リッターとなる

内外装は好き嫌いの範疇なので特に解説しない。じっくり写真を見て欲しい。サイズ的にはアウディA3やマツダアクセラくらい。147よりは相当に大きい。ホイールベースが比較的長いから、後席の足下スペースやラゲッジルームの使い勝手はCセグトップクラス。

個人的にはヘッドライトの表情にもう少し締まりが欲しいところだが、全体的にはイタリア車らしい華のあるスタイリングだと思う。インテリアも新世代アルファを感じさせるに十分!

注目したいのはエンジン。1.4TBにはスロットルではなく電子制御油圧バルブによって吸入空気量を制御するというマルチエア技術(バルブトロニックによく似ている)が、また1750TBにはターボラグ削減に効果的な排気制御システムが、それぞれ組み込まれた。

“空気の出し入れ”を積極的にコントロールすることで、過給機付きエンジンでありながら自然吸気のフィーリングをキープし、性能と効率を同時に高めていきたい、というわけ。

アルファジュリエッタ
エンジン、ミッション、ステアリングフィールなどを統合制御、3モード(ノーマル、ダイナミック、オールウェザー)が選択できるアルファDNAが備わっている

走りについては次ページ