MINI/ミニ

「MINI E」で小さいEVの未来が俄然楽しみに

来年早々に日本でも実証実験が開始される予定の電気自動車、ミニE。都内でその実験車両に試乗、自動車メーカー発の小さいEVが俄然面白くなってきました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

もはやEVに必要なのはインフラではない

ミニE
ドイツやイギリス、アメリカに続き、来年初めより国内でも実証実験が行われる予定の、ミニをベースとした電気自動車。今回の試乗車はアメリカ仕様のため、左ハンドルでメーターもマイル表示

BMWはエンジンとシャシーが命! と常々言い続けてきたけれど、ココに来て電動化にも極めて熱心であることが分かり、ちょっとびっくり。

まずはミニEによる実証実験を日本でも来年早々にスタートさせ、2011年中には新たな実験車両(BMW1シリーズベースのコンセプト・アクティブE)も導入。そして2013年にはミニともBMWとも異なる新たなブランドでシティコミューター的4人乗りEVを量産すると発表した。

プジョーのBB1といい、自動車メーカー発の小さいEVが俄然面白くなってきたなあ。日産もリーフの先を早く見せて欲しいものだ。ひょっとするとメーカーが考えるよりも早く、ユーザー側の精神的な受け入れ態勢が整うかもよ……。

ミニE
ミニE
ガソリンモデルではタコメーターが配置されるステアリングの上にはバッテリー残量を示すメーターが備わる
で、とりあえず、日本でも実証実験が始まるというミニEに試乗してみる。これは、あくまでも実験車両であり、米/英/独で一般人によるテスト利用を行う目的で600台が生産されたもの。ご覧のとおり2代目ミニベースで、エンジンの代わりに最高出力150Kwのパワフルなモーターをフロントに積んで前輪を駆動。後席があった場所には250kg、35kw/hの大容量リチウムイオン電池を積んでいる。最大実用航続可能距離は180kmだ。

HPに換算すると204HPもあり、最大トルクも220Nmとパワフルだから、電池で重くなったとはいえ車両重量1450kgには、まず十分なパワーソースである。実際、何も知らずに動かしてみても、力不足を感じることはない。

ミニE
エンジンルームにはボックスに入った電力制御回路などが設置される

ミニE
後席部には重量約250kgのリチウムイオンバッテリーを搭載

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