メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

40年前の“パゴダ”で宮崎への旅(後編)(2ページ目)

元メルセデス広報の川上さんと“パゴダ”で行く旅の最終回、今回は福岡から目的地の宮崎まで走ります。目的地にはクルマ好きにとって天国のような空間が待っていました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

クラシックカーに乗るということ

M・ベンツSL
宮崎県と鹿児島県の県境付近に位置する火山群、霧島

霧島が見えてきた。どうも雲行きが怪しい。曇りになってくれるのはありがたいけれど、雨はいやだ。雲は完全に夏のカタチ。今にも漏れそう。このまま曇りでいてくれ……。
宮崎道
休日特別割引で高速料金は1000円に


の、願いむなしく、宮崎が近づいてくるとぽつぽつと降り出した。

福岡からおよそ300キロ。分かってはいたけれど、1000円の表示を見るとやっぱり嬉しい。

M・ベンツSL
日向灘沿いの道を走る

M・ベンツSL
宮崎市内の駐車場で
シーガイア脇、海岸に沿った道も天気がよければ気持ちいいんだけれど……。





午後6時。無事に宮崎ヤナセ到着。皆さんから歓待される。すみません、遅くなってしまって……。

M・ベンツSL
宮崎ヤナセのみなさんと

宮崎ヤナセ
宮崎ヤナセにて
ここまで来てやっと、1400キロ走ってようやく、エンジン壊れようがドアが落ちようが安心、という途方も無い安堵感をおぼえた。なんでも宮崎ヤナセさんにも一台、パゴダが入庫しているのだという。それを聞いて、さらに安心。それにしても、よほど珍しいのだろう、なんせ40年前のベンツ様、宮崎の町中では大注目で、フェラーリやランボルギーニに乗っているときに感じる気分とはちょっと違って、とても清々しい。気恥ずかしさがないというか、そういうのって今だと'60年代までのクルマじゃないとダメなんだろうなあ。フェラーリだと、ディーノあたりじゃないと、こういう気分で乗れないと思う。 要するに、それがクラシックカーに乗るということかも。'70年代後半だと、まだ脂が抜けきっていないというか、生々しさが残っているというか。
M・ベンツSL
SLのメーター


ボクもパゴダかディーノが欲しくなってきた。

あ、そうそう、発見したのだけれど、パゴダのメーター、6の数字だけ妙に可愛い!(写真はオドメーターの数字がちょうど光っていてよく見えないけど……)

この日は、市内の“弁天寿司”さんで宮崎料理を堪能する。地鶏はもちろん旨かったけれど、最高だったのがとり南蛮。こんなに旨いとり南蛮は始めて。あまりの旨さに、お寿司が出て来た頃にはお腹も満腹。たぶん、今日の暑さで内臓もわずかに急性夏バテな感じ。 いつもの食欲がなかった。残念!!

次ページではついにグランドツーリングの目的地に到着
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