“Always Open”がオープンカーの醍醐味
'08年11月に本国で発表された新型ミニコンバーチブル。スライディングルーフ機能付きソフトトップが採用された |
ロールオーバーバーは外から見えなくなり、スタイリングがより美しくまとめられた |
はたして、2月の第一週に訪れたオーストリア、飛行機から降り立つと雪だった。にも関わらず、現場のスタッフに悲壮感はない。むしろ、この状況にあっても笑顔が絶えない。ここまでの冬支度はしてこなかったよお?、と表情が険しくなる一方の取材陣に、でっかいダウンジャケットが手渡された。
このありえない、という状況にこそ新型ミニコンバーチブルのコミュニケーションテーマはあったのだ。“Always Open”。できるだけ幌を上げて楽しむのがオープンカーの醍醐味、というわけで、積雪地帯での試乗会という舞台設定なのだった。
ルーフを開けて走行していた時間を測定するオールウェイズ・オープン・タイマーがオプションとして用意される |
とはいえ、降りしきる雪の中、いきなりオープンにして走り出すのはさすがに躊躇われる。泥を盛大に被り合うプロモーションビデオを見てもなお、室内を雪にさらすは気が引けるもの。クローズドでの走り味を確認することも我らの役目、なんて大義名分を掲げ、まずはそのまま走り出した。
走り(クローズド)については次ページで