VW(フォルクスワーゲン)/ティグアン

VWらしい軽快なコンパクトSUV、ティグアン

ヨーロッパでは既に大人気を博している、VWブランドの安心感にSUVというスペシャリティさを加えたコンパクトモデル、ティグアン。ヨーロッパのような景色が広がる伊豆ワイナリーで試乗して来ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ティグアン試乗会場への道すがらにて思うこと

VWティグアン
コンパクトワゴンのゴルフトゥーランとほぼ同サイズとなる、全長4460mm×全幅1810mm×全高1690mmのコンパクトなSUV

VWティグアン
パサート&ゴルフのボディをベースに独自のSUVシャシー(ダンパー&スプリング)を備えた
伊豆ワイナリーヒルズに向かうのは、これで二度目である。前回はダッジの試乗会だった。今回は、VWティグアン。東京から2時間。沼津まわりで行くよりも、箱根ターンパイク→伊豆スカイライン→サイクルスポーツセンター経由で行った方が半時間は早く着くらしい。その推奨ルートで向かうことにする。

当然、出発は早い。朝ご飯を家で食べる余裕など、あるわけもない。寝る前から諦めている。それよりも、どこで飯をかっこむか。それを考えて目覚めるわけである。

最近、サービスエリア飯のレベルが上がって来た。有名チェーン店だってあるし、有名レストランの出店もある。わざわざ降りてからファミレスに行く必要もなくなった。こんなところもファミレス離れを加速させる原因だろう。高速ドライブ派には、有り難いことだが。

SAPAのサービス向上は、当然、高速道路の利用を戦略的に促進するために必要なことだし、飯のレベルアップは最重要課題だったから当然の結果ともいえるが、その背景にはコンビニを中心とした外食素材供給システムの進化もあるだろう。そして、それは間違いなく、廃棄処分される食糧を生み出している。便利さは、そういったバカバカしい無駄と表裏一体であることを知って、朝飯を噛み締めたい。

などと思いながら、予想外に時間がかかってしまい、余裕ができたのは伊豆スカイラインの亀石峠に着いてから。残念ながら、この売店にはテキトーな朝ご飯がない。仕方なく、コーヒーだけ飲んで会場へと急ぐ。

サイクルスポーツセンターを過ぎると、景色がいきなり故郷っぽくなった。東京から二時間で、奈良の山奥に帰った気分。いいなあ、仕事してる場合じゃないな、田舎でゆっくりのんびりしたいなあ、かあちゃん元気かなあ、なんて惚けた想いを必死で打ち消し、前をゆく、たぶん同業かVWの人が駆るゴルフヴァリアントをつっついた。

坂道を登り切ると、いっきに土地が開け、まるでヨーロッパのような景色が広がっている。ぶどう畑。目的地に着いた。シャトーTSで、近くにシダックスの野球場もあるから、社長のイニシャルですね。

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