プレミアムコンパクト市場に放たれた刺客、GLK
'08年のデトロイトショーでコンセプトが、北京国際ショーで市販版がお披露目された、M・ベンツのプレミアムコンパクトSUV、GLKクラス |
コンパクトSUVは、もともと国産メーカーがブームの源だ。ホンダCR-VやトヨタRAV4がそれ。日本でも一時期流行ったけれども、今ではかなり廃れてしまっている。立役者2台も、現在のメインマーケットは欧州である。
そのヨーロッパで、プレミアムコンパクトSUVという市場を開拓したのは、ランドローバーのフリーランダーだった。'90年代後半のことだ。そして、その市場で現在、独占的な人気を誇っているのがBMWX3であり、当然それを放っておけないのがドイツプレミアム御三家の残る2社、M・ベンツとアウディというわけである。
M・ベンツがX3に放つ刺客が、このGLKクラス。ほぼ同時期にアウディからQ5という刺客モデルがデビューしている。晴れて日本導入時には、じっくり比較してみたい。
GLKクラスのベースはCクラスと同じプラットフォームだ。最新世代の4マチック(4WD)を組み合わせ、車高を上げて、いかにも無骨なSUVスタイリングを載せた、と考えればいい。
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