ランボルギーニ史上で最も洗練された“ファイティングブル”
最高出力560ps/最大トルク540Nmを誇る5.2リッターV10エンジン。ボッシュと共同開発した直噴技術を採用 |
ってな具合のスーパーカーが、新型ガヤルドLP560-4というわけだ。乗った印象では、(ポルシェターボ+アウディR8)÷2という感じで、ランボルギーニ史上最も洗練されたスポーツカーになったと思う。
改良された4WDシステム、足回りもNVH性能アップを狙って一新され乗り心地も絶妙にいい。さらにはe-ギアの制御も滑らかになって、基本的に超安定志向の(だから911ラーボライクな)クルマに仕上がった。
加速フィールそのものから560psの威力を感じることは難しいし、480psの日産GT-Rの方が乗っててずっと“速い”と思えるし、2WDのミッドカー、例えばフツウのフェラーリF430なんかの方が加速中に心臓がせり上がるようなスリルがあって速く感じる。やっぱり洗練されたファイティングブルである。
少しだけ飼いならされた猛牛。ボクはROSSO誌でそう締めくくった。飼いならされてはいても、猛牛であることには違いない。そこのところ、間違いの無いように……。
それにしても、格好は断然、良くなったよなあ。ランボルギーニらしくなった!
インパネデザインは大きな変更はない。センター部にあるボタンにより走行モード「オート」「スポーツ」「コルサ」を選択可能 |
足回りも全面的に見直された。4WDは基本フロント30/リア70でトルクを配分 |
試乗会場のラスベガスモータースピードウェイで整列するガヤルドLP560-4 |