奨学金と教育ローンの特徴

教育資金不足を補う主な手段として、奨学金と教育ローンがあります。それぞれの特徴と代表的な商品を見ておきましょう。

奨学金とは?

奨学金とは、学ぶ意欲があるのに、経済的理由で学ぶことが難しい学生に対し、学費や生活費を給付または貸与することで、経済的負担を軽減するための制度です。

「給付型」は奨学金を返還する必要がありませんが、「貸与型」は返還義務があり、所定の期間内に返さなければなりません。貸与型にも、利息の有無で2つに分かれます。奨学金は自治体の他、企業や奨学事業団体、学校等が行っています。

貸与型の奨学金の代表的なものに、日本学生支援機構の奨学金制度があります。大学独自の奨学金も増えていて、その内容は受験する大学のサイトなどでも紹介されています。

【参照】
奨学金制度とはどんなもの?

日本学生支援機構の奨学金

最も利用されているのが日本学生支援機構の奨学金です。無利子の「第一種奨学金」と有利子の「第二種奨学金」があります。また、それぞれに追加で入学時のみ利用できる有利子の「入学時特別増額貸与奨学金」もあります。いずれも所得基準があり、その条件をクリアしていなければ申込むことはできません。

無利子の「第一種」は、所得基準の他に、高1から受験前までの評定平均が3.5以上でなければ申込めません。しかも、申込めても採用されるのは2割程度となっています。「第二種」は比較的基準がゆるやかで利用しやすくなっています。また、入学時特別増額貸与奨学金として、入学時1回のみ利用できる奨学金も。10万円、20万円、30万円、40万円、50万円から選べます。

2012年度から「所得連動返還型無利子奨学金」も設けられました。卒業後、年収が300万円未満(結婚して夫の扶養に入った妻の場合は妊娠・育児・介護など別の理由も必要)であれば、手続きをして返済が猶予されます。「第一種」で採用された学生の一部に適用されるため、第一種の申し込みだけで、そのほかの手続きはいりません。

大学入学後に申し込む場合、初回の受け取りは6月頃になります。入学前に予約をしておく「予約奨学金」なら、募集は高校3年の4月頃で、奨学金の受け取り開始は大学進学後の5月頃です。

【参照】
「所得連動返還型無利子奨学金」ってどんなもの?

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