渋滞に強いメモリーAVナビは?
渋滞情報ならば、スマートループに対応したカロッツェリアが詳しい。VICSが渋滞情報を提供している道路が約9万キロなのに対し、カロッツェリア楽ナビLiteのスマートループで渋滞情報を提供できる道路は約33万キロ。VICSではわからない細かい道の渋滞具合もわかるから、より渋滞に遭遇しにくい。カロッツェリア楽ナビLiteの渋滞情報。破線がスマートループで得た混雑情報。実線のVICS情報ではわからない道の混雑具合もわかる |
クラリオンNX710もオンライン交通情報を利用したルート探索ができる。このオンライン交通情報とは、主に走行中のタクシーから収集したプローブ情報を元に、ブルートゥース携帯電話経由で、ナビに交通情報を伝えるものだ。情報の収集量がカロッツェリアのスマートループよりは少なく、情報提供エリアも東京都内が中心だが、今後期待できる機能である。
これらは情報を得るのに通信費が必要だが、特別な費用はいらないのがサンヨーNVA-GS1609FT。大容量を活かして渋滞統計データを格納しているので、それに基づき渋滞を考慮したルート探索ができる。VICSのようなリアルタイムの情報ではないので、事故等の突発的な渋滞には弱いが、それなりに渋滞を回避する能力はある。
インターネット連携するメモリーAVナビは?
最近のカーナビはインターネットで調べた情報を利用して目的地に設定したりできるモデルが多い。その使いやすさを高めたのが、クラリオンNX710だ。メニュー画面にGoogleの項目を設け、ブルートゥース携帯電話を経由してGoogleマップの情報を元にした地点検索ができる。クラリオンNX710の検索メニュー。Googleという項目があるのがわかる。ここからGoogleマップと連携した検索が可能 |
またSDメモリーカードを使ってGoogleマップで調べた地点をカーナビに転送することもできるし、地図情報サイトの「チズルとススム」の情報も、SDカード経由で転送可能。これらを活用することで、情報量は大幅に増える。
パナソニックCN-MW200D/MW100Dもインターネット連携が得意だ。ストラーダ・ユーザー専用サイトの「おでかけストラーダ」のほか、Googleマップ、YAHOO! JAPANの路線・地図アプリの情報を、SDメモリーカードでカーナビへ転送可能だ。またイクリプスAVN7500はインターネットでは無いが、auの携帯電話で検索した情報を、ブルートゥースを通じてカーナビに転送し、目的地として設定できる。
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