多彩な画面表示でわかりやすく案内
道案内画面は、HDDナビにも匹敵するきめ細かさ。3Dリアル交差点案内が約1730交差点/約5530画像、都市高速入り口3D画像が約335カ所/約850画像、方面看板案内が約11530交差点/約29600画像、ジャンクション・ランプガイドが約3830カ所/約7670方面収録されており、多彩な画面でわかりやすく案内してくれる。また事故多発地点や盗難多発地点、約600カ所の3D立体アイコンもある。3Dリアル交差点案内 |
ジャンクション・ランプガイド |
一般道の通常の交差点拡大図はこんな具合 |
徒歩用のデータも充実。歩道橋や地下通路、駅の連絡路など、歩行者専用地図を収録しているので、徒歩モード=「あるくナビ」では、クルマで通れないルートを案内してくれる。徒歩モード時は本体を縦にすると、画面表示も自動的に縦向きになるので、持ち運びしやすい。
本体を縦向きに持てば地図が自動的に縦向きに回転。「あるくナビ」に便利 |
高速/一般道切替機能が便利
測位精度だが、ゴリラジャイロを搭載しているので、高架道の下や高層ビル街、ちょっとしたトンネルなど、GPSからの電波を受信できない場所でも、GPSのみで測位を行うPNDより正確に測位できる。道路切り替えボタンも装備。これは、高架の高速道と一般道の下道が併走している場所で、実際に走行している道とナビの表示が異なる場合に、地図上の自車位置をワンタッチで切り替えられる機能だ。一般道を走っているのに地図上では高速上にいることになっていたり、高速上の地図と一般道の地図がひっきりなしに切り替わったりするのは良くありがちだが、高速/一般道の切り替えボタンを装備したことで、そんな事態は無くなる。
サンヨー・ゴリラの弱点は?
ただし、ゴリラジャイロも万能ではなく、長いトンネル等では、自車位置が動かなくなるケースもあった。たとえば、大橋ジャンクションから山手トンネルを通って西新宿ジャンクション方面に向かって見たところ、ジャンクションを周回している途中で自車マークが動かなくなり、再び自車マークが動き出したのは、西新宿ジャンクションを首都高4号線下り方面に分岐してGPS信号を再捕捉したときだった。山手トンネルを走行中。自車マークは停止したまま |
もっとも、PNDであれば、他社のモデルも似たようなもので、これまで試した中では、大橋ジャンクション~山手トンネルを正確に測位し続けたPNDは今のところ無い。ここでも正確な測位を望むのであれば、車速信号を取り込んで測位を行うAVナビなどを選ぶべきだろう。
というように、ポータブル/PND全般の弱点もあるNV-SB570DTだが、地図スクロールやメニュー切り替えなどの操作スピードを含む快適性、案内のきめ細かさ、AV機能など、トータルで考えるとポータブル/PNDの中ではトップレベルの実力といえる。
【関連リンク】
・三洋電機 カーナビ&カー用品